2009/12/31

『あぺぽぺ』はどんどん遡っていって、コンセプトについて考えるところまで戻った。コンセプトとは何かを考えて、それから『あぺぽぺ』のコンセプトを考えた。理解できるところまで限界に定義したコンセプトに照らし合わせて、コンセプトを決めた。それにあわせて、コンセプトを最小限に実現する、プログラムを組む、というところで今年は終わりそうです。

年末は2日ぐらいゆっくりして、コミックマーケットに初めて行きました。何かいろいろなものが、見えそうで、見えなくて、見ようとして、少しずつ見えてきている、そんな1年でした。それは、引越しをしたり、未来について決定したからかもしれません。いくつかの環境を変えて見ることで発見すること、動き出すことがある。来年は30歳になる年ですが、まだまだしっかり生きて、世界を見てみたいと思っています。今年一年もお疲れ様でした。来年もよろしくお願いします。暴れまくりましょう。

明日、目覚めたら、さっそく作り始めます。

2009/12/10

・『あぺぽぺ』は伝えることの難しさをとても感じている。また、自分の中にあった表現したいものというのは、これ程あいまいなところが多かったのか。体に占める水分の割合ぐらいにはあった。これで作れると思っていたのだから、笑ってしまう。だが、今まで少しずつ進んできたのであるなあ。そのあいまいな部分も一部壊された。もちろん、自分でそうしたくて、そうした。構造/構成に甘い部分があって、そのまま作っても、なんとなくそれっぽいものには仕上がるだろう。しかし、納得できるかな。できない。

・一方で、時間も限られている。そうやって初めて、「作りたい部分にフォーカスする」という、ひとつの物作りの知識/セオリーと向かい合う。最初からセオリーの道に沿うことはあまり上手ではない。いつも地図を見ずに歩き始める。しばらく歩いてみて、迷ったな、と思ったときに初めて地図を見る。地図は自分で書いたものしか持っていない。仕方が無いので、ひたすら歩き回って目的地にたどり着こうとする。そうすると、たまたま知っている大通りに出ることがある。今はそんな気持ちだ。絶対に表現したい部分を外さない。プログラム、ゲームシステム、世界観、シナリオ・・・あらゆるものを、そのはずしたくない部分に当てはめてみる。上手く当てはめられなかったら、一度壊してしまう。もちろん壊した中にもアイデアは含まれているから、少々惜しい。ぎこちない気分にもなる。しかし、そんな暗闇の道中でも、正しい形は必ずある、探し出してみせよう、と思って粘っていると、やがて形が見つかるものだ、と言うのがこの十日間ぐらいの体感だ。なんとか形になる。そうしてできあがったものは、以前のものより、美しい形をしている。

2009/11/30

・もう最後の月がせまっている。この日記をアップロードするころには変わっていそうだ。

・プロットを10人以上の人に見ていただいた。とても感謝しています。ほとんどの方に感想の返信もいただいて、さまざまなことが分かった。伝わった点と伝わっていない点があった。伝わっている中にも、過剰に伝わっている点もあった。過剰な点が全体の印象に影響を与えていた。もちろん、一人ひとりによって、どの点がどう伝わるかは異なる。しかし、明らかに書けていない部分や書きすぎている部分があった。特に、ゲーム内世界の独自の法則、言葉などについて、過小に説明している部分が多かった。また、同じぐらいに書いたと思っていても、理解のしやすさ、しにくさの違いにより、伝わり方に違いがあった。これらは違和感となってストレスになって、作品の質や価値を低下させる。

・要するに、プロットの段階で質が低かったのは明らかで、早期に判明してとても良かった。見せることにしたのは、自分には珍しく良い判断だった。早々とそう言ってしまえるぐらい、色んなことが分かった。たくさんの有効な助言には、何度も感謝します。してもしきれない、とは、まさにこのことだと思った。

・まずさを修正するにあたって、大幅に変える必要があった。どうやって手直ししようかと半日迷ったが、世界観をすべて捨て去るわけではないものの、最初から書き直したほうが早いと判断し、着手した。その際、設定に不備があったのを発見し(危ないところだった)、それを解決するのに1日かかった。それでようやく書き始められる。というのが、昨日の晩の出来事。頭の中で物語の風景を再生しながら、人物の姿や性格を再現し会話させながら、丁寧に表してみようと思っています。これで、物語はできあがる。そうするつもりで書く。絵や音の方が見ても同じ風景が思い浮かべられるような、明確で唯一の物語にする。

2009/11/25

・『あぺぽぺ』は中心となるゲームパートと、ゲームパートを補足するシナリオパートから成る。それらを交互に繰り返して進む。そう定義できた。次に、世界や世界観を、自分以外の制作仲間に伝えることで共同制作を加速していきたいと思い、シナリオパートに着手した。前回の日記を書いてからは、シナリオの本を2冊、手元に置いて勉強しながら、シナリオの原型にあたるプロットをずっと作っていた。起承転結の体に合わせつつ、テーマや世界観やゲームシステムの説明を書く。必要なときに必要なだけ説明しなければならない。説明だが説明くささがなく自然な会話や物語でなくてはならない。シナリオは初めてなので、できるだけ基礎に忠実に、技術を身につけながら制作を進めて、三連休の最後の日、23日にできあがった。それから、友人知人にお願いして、どれだけ伝わるのか、どのように伝わるのかを、チェックしてもらっています。

・そんな作業の中、シナリオとは文章に関する特殊技術なのだな、と思った。起承転結を作れば良いだけかと思っていたが、これが案外と難しい。もちろん、どれかをおろそかにするならば、簡単なのであるが、伝えるものである以上、おろそかにはできない。文字だから、何かを書けば、文章にはなる。しかし、その文章がそのまま伝わるものではない、というのを、他人に見せることで、思い知っている。それはプログラムにとても似ていた。適切なコードを、適切な位置に書かなければならない。データと構造。いくつかの定石。技術とは再現するためにある。そんな技術というものの感覚を、私はプログラムを通して初めて肌で感じた。技術という感覚を知ったいま、シナリオも技術として身につけられるだろう。

・他人に見てもらう喜び。恐怖。感謝。それは、伝えようとしたものが、まるで違うものとして受け入れられることへの感覚。

・両親の誕生日をすっかり忘れていて、遅れてメールしたところ、私が励まされてしまった。母親の言葉は何よりも力になる。生きているし、育てられて、ここまできたのだと。続きを見せなければならない。義務ではない。意志だ。

2009/11/16

・いつもどおり、『あぺぽぺ』から。制作は順調に進んでいます。とてもゆっくりだけれど、でも、できあがるものの予想が付き始めて、着地しようとしている。ただ、まだまだ時間はかかりそうだから、あまり焦らずに、歩みを止めずに。ルームメイトが卒制に本格的に取りかかったので、1ヶ月ぐらいは、絵の更新もない。あってもおまけ程度だろう。だから、絵以外の部分を整えつつ、物語も準備して、復帰に備えていようと思っています。物語は他のパートと合わせながら書きたいと思っていたのもあるけど、全部そうやっていたら、時間的にも負担的にもまずいのを悟った。たぶん、今書いていることも、以前の日記に何度も書いていることの繰り返しだろう。それを腹立たしく感じてもいたけれど、大事なことは繰り返しても良いんだと腹をくくった。少しずつ染み込ませていければ良いと思っている。

・『あぺぽぺ』の物語は、町の人の会話と、イベントのような長い会話でできているが、それぞれ合計したら、割合は半分半分ぐらいだろうか。先月までは町の人との会話を書いていたが、全体が明らかになっておらず伝わりにくい部分もあったので、今はイベントの会話を書いています。それらを書きながら、会話のところどころに、あるいは会話の結果によって、どのような演出を入れたら良いか、という部分に焦点が当てられている。会話が増えていくについれ、自然と演出が浮かび上がっていけば良いと思っている。

・後はプログラムの整理。『あぺぽぺ』の全体構造。部分部分の構造と、構造同士の関連。それらが正しく記述されていないと、気持ちが悪い。たとえ動作は同じに見えても、今後絶対おかしくなるに決まっている。すなわち、できあがるものに大きな影響を持つ。だから、気持ちが悪い以上、新しく作れなくても、修正を加える。プロトタイプを簡単に作って、ささっとテストして、面白さを確認する、という優れた手法とはまるで反対だけど、『あぺぽぺ』に関してはどうしてもそうはできない。未来に考えが変わることはありうるものの。構造の、正しさ、堅牢さ、単純さ、多態さと言ったものは、必ずできあがるもののクオリティ、リアリティ、ビューティと言ったものとして現れると信じている。

2009/11/04

・今日も人間の話から。それほど、人間に関するデータの入力が多い。だけれども、その多い量をさばけるようになっている気がする。少し前には、精神的にダメージがあったときもあったかな、と余裕を持って振り返れるほどに。どんなに通信が発達しようとも、生身の人間の情報量には、まだまだ及ばないな、と思った次第。こう書いていると、特別な出来事がさぞかし多いと想像されるかもしれないが、いたって平凡な毎日である。ここ数日は、だけれど。

・お盆に広島の新球状に野球を見に行ったときに、来年のカープカレンダーに載せるための写真を撮られたのだけど、はたして実際に載っていた。両親がさっそく買い求めたらしく、写真メールを送ってくれた。そこに写っているのは、まだまだ子供の私だった。対等になったつもりだったんだけどな。まだまだオーラというか、まとっているものが、全然及んでいない。精進します。

・見るものすべてを『あぺぽぺ』に結び付けようとしている。ほとんどの風景、グラフィックは取り込めそうだし、文章だって同じことだ。器としてできあがりつつある。まだ、弥生時代にも満たない、縄文土器と言った時代。その野性的な魅力をも、含められているだろうか。そもそも、器自体が。文字を解釈して画面に表示したり制御したりするプログラムが以前より上手に書けたから、放り込む文章自体もきれいに書ける。私の場合、入力データとそれを解釈するプログラムのデータの美しさは比例するようだ。そうだそうだ。音楽と絵を同じ日にいただいて、とても興奮して眠れなかった。才能を直接頂戴するのも嬉しいが、会話を経て、より私に寄り添ってもらった才能をいただける喜びは、筆舌に尽くしがたい。原始的な感謝。

・さらに進めそうだ。より抽象的で、より具体的なものが表現できる。

2009/10/26

・人間関係の量が急激に上昇していたせいか、色んなことがあった。これまでせき止めていた関係がどっとあふれ出たかのようだ。実際には、新規のものがほとんどであったが。家への直接の来訪は落ち着いたのだが、内面的な(感情や心理、関係と言った)人間部分にとてもたくさん触れた一週間であった。交流とはこういうものなのかもしれない。

・とにかく、人間に関する事態があふれていて、制作にかける時間が半減したが、それでも感じることや考えることが多くて、そのまま『あぺぽぺ』に代入できた体験も多く、有意義な一週間でもあった。『あぺぽぺ』は自分の見聞きしたものを直接放り込める器にしたいと思っているから、まだコンセプトもできあがってはいない段階ではあるものの、少しずつ手ごたえを得始めている。

・今後もこのように日々刺激に包まれるなら、日記もいまのように一週間おきではなくて、毎日書いたほうが良いのかもしれない。しかし、昨日と今日で状況が180度変わることもあったので、日記にしてみると、上下、乱降下(=乱高下のつもり)が激しいかもしれない。日常のうねりと言うのか、生き物と言うのか、生きている出来事が多いです。

・ルームメイトになった仲間との制作もようやく時間が取れるようになった。このペースで地道に進められれば良いと思う。とても好きな時間。でも、楽しさとは裏腹に、なかなか意思疎通が大変だとも感じています。最初の共同制作として、『あぺぽぺ』はとても難易度が高かったと痛感している。しかし、高いところへ、自分も仲間も行けたら良いと思っているから、これぐらいの難易度が丁度良い。

2009/10/21

・ようやく『あぺぽぺ』を仲間にしっかりと伝えられると思い、会話をしてみた。伝えて、その理解を元に、コンセプトバージョンを作りたいと思っていた。とても上手く行っているかに見えたが、途中から雲行きが怪しくなってきて、全然伝わっていなかった。中身が無い、もしくは同じことかもしれないが、中身が無限に感じられた、という感触らしい。終わりが見えないので、どうしたら良いのか、何がしたいのか、分からなかったようだ。そう言われてみると、話している自分も、分からなくなってきて、仲間の意見に対して、正しい正しくないの判断ができていない、という指摘もあった。今、書いていて思うのは、できるだけ色々なものを飲み込んで吸収して、それを反映させたものを作ろうと私は思っていたのだと思うけれど、それではいちいち時間を置かないと、仲間がその瞬間において何も共有できないのだなと分かり、それは手伝ってもらっている以上、あまり良いことではない。せっかく協力してくれている仲間の意欲も低下してしまう。

・『あぺぽぺ』はせめて、仲間には伝わってほしいと思うし、仲間の意欲や理解、才能を存分に注いでほしいと思うから、いくら『あぺぽぺ』が分からないことが主題とは言っても、やり方を変えねば行けない、と書いていて思う。完成を、完成の姿を、誤差はあるなりに、全員で共有できなければならない。最高のやり方は、無限に話すことだと、私はどこかで考えていて、そうしていたのだけど、時間も、特に仲間の時間は無限ではないのだから、やり方は変えなければならない。はっきりと認識できた。そして、このやり方が、最初の共同作業にはあまりにも向いていないやり方だとも、認識できた。もちろん、良いやり方のひとつだとは思うが、もっと時間がたっぷりあって、気力や体力などのパラメータが最大値のときでないと難しいし、何より断続的に何日もかかるから、常に最大値であることはあまり望めないし、望んではいけない。だから、やり方を変える。完成に近づくやり方を探す。もっとも、これを探すのだって、かなりの時間がかかり、難易度がある。

・そうやって、もう一度、全体を作り直している。芯はあるのはここでも感じられて、何も浮かばなくて困るということはない。おそらく、よりコンパクトな内容になるだろう。もちろん、できるだけ保ちたかった混沌の一部は失われるが、そうやって完成に近づけていくのが表現というものかもしれない。作業は進んでいる。実体にできるのも、そんなに遠くはないだろうか。

2009/10/13

・ここのところ連日連夜住人以外のゲストが家にいる状態、住む家を変えただけでここまで日常が変化するのだなあと驚く。数値で言っても、以前の家では、年に平均4,5ぐらいの来客があったのに対し、現在の家では1ヶ月半足らずで10人を超えている。ユニークで10人なので、複数回いらっしゃっている方をカウントすると、2日に1日ぐらい、誰かいる、という数字が出る。なるほど、道理で非日常的な日常です。それによる疲労はもちろんあるけれど、思っていたほどではなかった。それよりも、エネルギーをいただいています。洗う皿の量とか、掃除する時間とかも劇的に増えていて、腹が立ってしょうがない、と思いきや、案外慣れている。そんなものだろうか。

・『あぺぽぺ』は芯が出きて、次の段階へ。芯はあるが、中身はない。だから、中身をつくらなければならない。そして中身を改めて、仲間に付き合ってもらい、検討している。いままでのプログラムを捨てて作り直すのも可能性としてある。捨てることの気持ちの準備はできている。もちろん汎用的なものは、すでに作ったものが使える。ゲームに依存したコードを使いまわすよりも、作り直したほうが、頭がぐちゃぐちゃにならずに、速く、意図どおりに作れるのではないかという判断による。できれば、仲間と話して、それをすぐに反映して動作させられる構造にできると良いが、まだ能力的に難しいようだ。しかし、私的なゲームであっても、そういうところを目指したい。納得がいくまで何度でも作り直せるような、体と心。

・仕事と私事と生活、それに人間関係のバランスを丁寧に見ていかねばならない。

2009/10/05

・新しい住まいでの生活は少しずつ慣れています。自分以外の人間をいかに尊重しつつ、いかに自分にとって良い空間にするか、ということを日々考えている。一人暮らしに比べて、生活が圧倒的に変化しているし、予測のつかないできごとが多い。どんな状況でも陽気に生き延びていたいから、心身を鍛えると言う点で、この不安定さは本望です。

・あぺぽぺは相変わらずシステムが変化していますが、先月に感じた芯のようなもののおかげで、順調に作れている。つまり、コードを書くのも、削るのも、迷いが格段に減った。弾み車が回りだしたのだろう。しかし、まだ他人にプレイ可能な状態には程遠くて、せっかくのプレゼンの機会をことごとくだめにしている。遊べないプログラムやゲームを説明するのは、とても難しいです。それでも理解してもらわなければならない。企画職の人は本当にすごいな、としみじみ思っている。私などはプログラミングして、何度も繰り返し動作を確認して、初めてそのシステムについて評価ができる。少なくてもあぺぽぺはこういう方法でしか作れそうに無い。プロではない。

2009/09/24

・前回の日記からも、新しい部屋にはお客さんがよく来ていて、今日までに7、8人は来ただろうか。私の友人は半分ぐらい呼んだし、同居人も10月から制作に入るということで、ほどなく盛況ぶりは落ち着くだろう。来訪者は大抵は泊まっていかれて、お酒もしっかり飲まれた。チューハイの缶、日本酒。ウィスキー、ワインの瓶などがとてもたくさん並べられて、以前の部屋の1年分の量よりも多いぐらいでした。特別、遊ぶ道具があるわけでもないから、過ごし方のほとんどは会話になる。たくさん話した。

・会話をしていると、頭が活性化したり、疲れたりする。制作そのものははかどらないが、アイデアはたくさん生まれる。企画段階では会話をたくさんするのが良いと思った。そうして『あぺぽぺ』はゲームシステムの図に加えて、企画書ができあがった。物語、台詞、ゲームシステム、絵、音楽、プログラムを結びつけるのにあと3つぐらいアイデアがいると思っていたけど、それはこの間に出揃った。これが最終段階かは例によって分からないし、面白いかも分からないが、ここまで全体が調和して結びついたのは制作を始めてから初めてだ。1ヶ月以内にこれらをプログラムで結びつけるのが次の目標だ。

・音楽を作ってもらう仲間に、現状でできうる説明をして、理解を得られたのがとても嬉しかった。

・他にもいくらでも詳細に書きたい出来事があるが省略する。『あぺぽぺ』の日誌は忘れずにつけておきたかった。

2009/09/13

・ネットがようやく開通しました。2週間近くもネットに繋がないでいると(会社では繋いでいましたが)、同居人があまり家にいないのあり、プライベートがすごく長い時間に感じられて、考え事に向いている時間だと思われたので、制作は考え事を中心に進めました。すると、ようやく『あぺぽぺ』のシステムが生態系の流れ図みたいにひとつの図になりそうな気がした。そして書いてみると、本当にまとまりそうな手ごたえがあって、チャンスだと思って3回書き直してみたら、ひとつの流れ図ができあがった。ああ、作りたいものはこんなに単純だったのかと、喜怒哀楽のすべてが同時にやってきた気持ちになった。

・この流れ図は、何度もプログラムを書いては消してを繰り返した結果なのかもしれない。粘土で形を作って、気に入らなかったら、また丸めて一から作り直すといったことを、プログラムでやったことになる。このような造形の手順でプログラムを書いたり消したりできるのは、予算と時間が潤沢にある大手のプロトタイプ開発かアマチュアでしか不可能な作業だ。もちろん、私は後者になる。おそらく、私が思っているよりも、同じところをうろうろしているのに違いないが、それでもやっとアイデアや物語の断片たちを受け入れて活かすひとつの芯ができあがったと感じた。ひと山は超えただろう。

・芯ができたところで、膨大な実装が待っている。業務用のプログラムと比べれば量は少ないのだが、遊びが大きいため、時間はそれなりにかかりそうです。

2009/09/01

・選挙。民主党が大勝しましたね。数年ぶりに新聞を買いました。政治も政局もどれくらい変化するのか楽しみです。江戸時代と明治時代じゃないですが、変化が大きければ大きいほど、ビジネスや日常のピンチ/チャンスが大きいと思うので、新政権は少なくても任期の4年は続いて欲しいです。もっとも、政権を維持できたとて、あまり変わらない可能性もあるかと思いますが・・・。

・今日引越しです。インターネットの手続きも今あわててしましたが、色々と間に合わず、引越し先でのネット接続にはしばらく時間がかかりそうです。よろしくお願いします。

2009/08/24

・引越しの審査が通って、契約も済ませてきました。ここのところその作業ばかりしていた気がする。電話もメールもたくさんしたし、不動産も巡った。契約できない可能性も十分にあったから、運が良かったと感じる。驚いたのは、勤続年数の6年という数値が、信頼を得る材料となったことだ。決して信頼を得るために仕事を続けているわけではない。だから、個人的には何ともない数値である。しかし、私と顔を合わせずに私を判断するときに、この数値は材料となりえる。そりゃ確かに、1ヶ月ぐらいしか仕事を続けられない人よりは、何年も同じところに勤めている人の方が、毎月の家賃を払える可能性は高いだろう。社会はこのようにして人を判断するのだな、という体験が新鮮だった。もっと、社会を観察し、接触しなければと思った次第。

・後は引越しの契約と移動。解約したり契約したりせねばならない。できるだけさっとすませて、新しい生活に突入したい。良い面も、悪い面も、人間的な生活になるのは間違いない。

・あぺぽぺは物語をプログラムに組み入れる作業。最初は手書きで全部入れてしまおうかと思ったが、断片が膨大なので、やはりツールをこしらえることにした。RPGツクールの簡易版のようなツールではあるが、ツールとは言えど、作業コストは、自分程度の制作速度では、馬鹿にならないぐらい時間がかかっている。プログラムが複雑になってきているから、少しリファクタリングもやった。そんなこんなで、作業は難航中であるけど、文章が組み込まれたら、仲間にあぺぽぺの世界について示せるだろう。早く見せねば。

・引っ越す段になって、今住んでいるところが名残惜しい。良い町だった。引越してしまうとなかなか来れないだろうから、好きだった飲食店には、もう一度ずつぐらい行っておきたい。

・お盆は実家に帰って、広島の新しい球場でカープを見てきたよ。負けたけど、最終回に緒方が一矢報いてくれて、勝った以上の感激があった。役者が違う。いつもながら実家ではご馳走になりました。感謝感謝です・・・。

2009/08/12

・ここのところ、ちょこちょこっとした行動はtwitterに記録しています。srdmsfmこちらからどうぞ。

・14日夜から18日にかけて、また西に移動します。今度は実家にも帰ります。カープ新球場で観るんだ。チケットは予約したが、よく考えたら横浜で受け取らねばならない…。間に合うと良いけれど。→翌日届きました。2日~5日って書いてあったのに仕事早い・・・。

・早起きスタイルが思ったより順調。もう1週間ぐらいになります。起きてtwitterであいさつする。自分にとっては、これだけでもtwitterの価値があるかもしれない。今はログインしていないけどFujikoSNSも同じような使われ方をしていたな。やはりみんな潜在的には社会性があって、あいさつをしたいんだ。

・早起きの欠点は眠たくなるのが早いこと。

・『あぺぽぺ』は物語を書き直して、第一稿。仲間に見せたところ、思ったより理解されて嬉しかった。別に仲間の感覚を信用していないわけじゃなく、個人全開で書いているから、どうかなと思って。読まれているときはかなりどきどきしました。

20090803

・『あぺぽぺ』。物語を世界を書きなおしています。制作仲間には何度も実験につきあってもらって本当に申し訳ない。それ以上に感謝しています。そのおかげで、表現したいものとそれを固定する覚悟ができた。何ヶ月も前に、あぺぽぺという題名をすえたときに、作った気になっていたけれど、全然だめだった。甘かった。音と絵をもらって、欲がでてきて、見事に見失っていたと言うか、それはそれで良い面もあったが、中心に空洞ができていた。表現したいもの自体はあいまいで澄んではいないけれど、これでいい。このまま行く。

・『あぺぽぺ』において、「本当に」とか「ようやく」とかという言葉を何度使っただろうか。だから今回のようやくだって怪しい。だけど、今までで一番固いようやくである気はする。それが作るという行為なのだろうか。

・この十日間ぐらいで何かしただろうか。引越しの物件をみた。twitterを本格的に使い始めた(srdmsfm)。celeは絵本の物語を検討したりブログをアメブロに移転したり。他にもあったかもしれないがすぐに思い出せなかったので、また思い出したら書き残そう。

2009/07/22

・梅雨が明けたと聞いたら大雨。

・一週間ぶりに日記を書こうとしてみて、すぐに思いつくのはなんであろうか。会話が十分にあった一週間であると言える。直接会うこと、電話、メール、インターネットを使ったコミュニケーションのいずれもあった。会話のある日常が普通になっている楽しさ。と、同時にいつかそれが無くなってしまうのではないか、という怖さ。無くなる要因の第一位は時間の経過である。ただ、時間は増える要因の第一でもあるから、単純に憎むわけにもいかない。愛憎たっぷりであるね、時間よ。蛇足ではあるけど、会話の手段が増えてきたから、直接会うことを2文字ぐらいの熟語で言い表せる言葉がほしい。直話、接話、何かよいのは無いかな。本来は会話が、会って話すという字で一番ぴったりだと思うけど、前からある言葉だから誤解を生みそうだ。会という字が、コミュぐらいの意味を含んでいる。

・『あぺぽぺ』も制作は順調です。今週はアニメーションに関する部分を作っていました。あと1日ぐらいでツールに落とし込んで、いったん落ち着きます。仲間の協力があって、絵周り、音周りがだいぶ見えてきた。プログラムと絵や音がからみあってきた。「言葉がぜんぜんないから、何を作りたいか分からない」という大事な指摘もあった。感謝。『あぺぽぺ』はプログラムが母体となって、その上に絵と音と言葉がのっている。母体は舞台と置き換えても良い。そこで絵と音と言葉が絡み合って、ひとつの作品世界を成す。確かに、いまは言葉がまったく足りていない。それに絵、音、言葉の中で、私が表現する部分は言葉であるから、私が乗っていない、といえる。言葉には、会話やナレーションや物語や世界観などが含まれる。では、次は言葉と、言葉を結びつけるプログラムを作っていきます。

・上に書いたことは『あぺぽぺ』の構成/アーキテクチャと言える。まとまってきている。

・できるだけシンプルな構成の意識と理解。これはいま仕事で行っているアセンブラの学習とも結びつくものがある。なるほど、この連動性を感じれることは、双方の意欲につながるので、とても良いことだと思う。

2009/07/13

・もう何度も何度も確認していることだが、何かを作ると言うのは最高に楽しい。

2009/07/11

・松永氏が上京。わざわざ自分の地元にまで来ていただいた。しかも、話している途中で寝てしまった。本当に申し訳ない。そして感謝。彼は話題が幅広くて会話が止まらない。ずっとしゃべり続けるそのメカニズムを想像するだけで楽しい。友達のいる生活って良いな。『あぺぽぺ』は見せられたが、『離れていくもの』は見せられなかった。作ったらまた見ていただこう。

・松永氏が帰ってから、『あぺぽぺ』を制作開始。音に関する重要なインタラクションができた。ゲームの雰囲気ががらりと変わった。明日のミーティングで強調できるようにもう少し作っておく。ほかの部分はまた次までに作っておけばよいだろう。

2009/07/09

・まとまった発想が降ってきた!これは会話効果だろうか?『あぺぽぺ』とはあまり関係のない関西旅行をしたばかりのはずだが…。美しい構造ができた。

2009/07/10

・降ってきた構造をまとめ、システムに落としていく。そんなに細かくはできないが、雰囲気のデモには十分だろう。12日にtaishinさんに見せることになっている。夏は暑いが、ここは踏ん張りどころだ。ああ、休暇の残りが少なくなってきたなあ。celeの絵本の物語も作りたいが、間に合わないな。明日松永さんに見せたかったのだが、『あぺぽぺ』もノートにセットアップせねばならない。

・おや、ノートで『あぺぽぺ』が動かない!まさかVistaだからか?裏読み込みが怪しい。スレッドだ。クリティカルセクションは使っているが…。よく分からないままミューテックスも試してみたが、違う。この辺りは落ち着いたら最初から理解せねば。非同期の読み込みが終わった通知がこない

2009/07/12

・『あぺぽぺ』ミーティング。

2009/07/14

・完成させないといけないのは分かっているが、もう少しだけ、操作系をね…。

・暑いから日記も短めに…。

2009/07/03

・『あぺぽぺ』。そろそろ型に流し込む段階に移ろうと思う。すなわち実際にゲームプログラムを作りこんでいく。そうしないと、いつまでもこの楽しい実験/試行錯誤に浸ってしまうからだ。過程マニアであることは自覚しているし、上野さんと話すことでさらに客観視できた。過程や学習を楽しむためにも作らなければならない。ゲームの頭からどんどん作っていこう。今日はタイトル画面を作成した。レイアウトを仮にでもいいのでノートに書き、それをプログラムに起こす。まずひとつできた。

・それからすべき作業の一覧を作成。これができればプログラムの骨格ができているというもの。このリストを次々と消化していけば開発率が自然と100%に近づく。

・ケール。スカイプでメンバーのなぎにインタビュー。面白かった。彼女はメールなどの書くよりも話すコミュニケーションがなめらかだ。話す割合を増やそう。

2009/07/06

・あふれる感謝や思いが大きすぎて上手く言葉にまとめられない。そわそわどきどきしている。そしてひどく冗長だ。恋愛に近いが恋愛そのものではない。

・『あぺぽぺ』。この2、3日で全体のシステムが急速にまとまっていった。手当たり次第に粘土をくっつけて作った彫刻が、削られ、取り除かれ、なでられ、なめらかに自然な形になっていく。試行錯誤モードから完成モードにスイッチが切り替わったらしい。間違いなく、三宮での熱い語らいが影響している。上野さんたちに感謝。企画者は最初からこのまとまった形でアイデアが出てくるのだろうな、と想像した。

2009/07/05

・『げーむつくろー』さんのサンプルソースコードを参考にステンシルバッファを組み込む。すでにできあがっているものを組み込むだけならとても簡単なはずなのに、いままでそれができていなかった。なぜだろうか。振り返ってみると、例えばこんなパターンがあった。組み込んだ環境とサンプルの環境に1点だけ違いがあって、そのせいで組み込んだ環境では動かない、というのがあった。これは多種多様なパソコン環境では普通に起こりうる。その際に、お手軽な気持ちでパクっているだけだと、つまづいてしまう。原因の見当がつかない。それであきらめてしまう。ステンシルバッファもそうだった。ステンシルバッファが使えない環境であったり、初期化の際に指定するパラメーラが違っていたり、サンプルが動かない理由がある。ステンシルという概念、ステンシルバッファという言葉の意味、それらの理解のひとつひとつが、原因を探し当てられるか否かの綱引きに影響する。

・最初から分からなくたっていい。今思えば、プログラミングだって最初から分からないの連続だった。プログラミングどころではない。人生のほとんど全部が分からなかった。分からないなりにもがいて手足を動かして、それである日とつぜん分かる(分かった気になる)。そのときレベルアップの音がなっているのかもしれないけれど、それまでの「分からない」があってこそだと思える。すなわち、分からないと感じたときに、経験値を獲得したということなのかもしれない。

2009/07/04

・ケールの音声インタビューを文章に起こす。『おこしやす』というツールを試しに使ってみたらとても便利だった。ありがたい。音声ファイルが1時間程度あったので、一旦すべて文章に起こすという方法はとらずに、使う音声のアタリをつけ、編集しながら起こした。大雑把なやり方かもしれないが、だいたい4時間ぐらいで編集した文章ができあがった。彼女の空気感を大事にしたつもりだ。あとはまっちゃんがレイアウトしてくれるで楽しみ。今日はケールの日になった。

・『あぺぽぺ』はタイトル画面の微調整など、こまごまとした作業が中心になった。バグやつくりの甘い部分がちらほら見つかって良かった。深夜からシナリオ選択画面を作り始めて、『リンダキューブ』の画面をほとんど真似して、一応それらしきものができあがった。タイトル画面の見栄えの方が個人的には好み。シナリオセレクト画面は後で手直ししよう。シナリオは3つ。サブタイトルもその場で考えた。もしかしたら物語や会話も、プログラムを作りながら考えるほうが効率が良いのかもしれない。さて次だ。

2009/06/25

『tashiro-player』。さらにオンラインスキャンもしてみたが、こちらも検出せず。誤検出の可能性がかなり高まった。なので、DLのページへの注意書きにとどめて公開を継続することにした。報告してくださった方、ありがとうございます(メールには返信済み)。

2009/06/24

・金田朋子がポリリズムを歌っている映像が存在する。動画は削除されており聞けない。ああ、聞きたい。CDでも良いのに!

・『tashiro-player』に初めて感想が着たと思ったら、ウィルスが混じってるって?なんてこった!俺最悪!

・少し冷静になって調べてみると、avastは確かに検知するが、ノートン先生は反応しなかった。avastでは実行ファイルに『win32 swizzor』というウィルスが含まれているらしい。VC++2008でコンパイルしたプログラムファイルにウィルスが混入していると言うのだろうか。無知とは言え、にわかに信じがたい。ためしにトレンドフレックスのオンラインスキャンも実行してみたが、こちらもウィルスと認識されない。ウェブで情報を得てみると、『win32 swizzor』が誤認識であったという報告がいくつかされている。個人でそれを証明するのは難しいが、ひとまず誤認識ということにさせてください。単に、DLさせなくしたほうが良いだろうか。

2009/07/01

・7月になったのであるな。月末は関西に旅に行っていました。たくさんの友人に会って旧交も新交も温めれて、有意義な時間でした。好きなものや大事なものがたくさん確認できたし、それによって相対的に手放さなければならないものもあるかもしれない。とにかく、素晴らしい人間と会えて目一杯交流してきました。旅程は少しずつ書き記していこうと思います。もしかしたらSNSに書くのと同じになるかもしれないし、ならないかもしれない。

・では、『あぺぽぺ』とケールの制作に戻っていこう。新しいノートパソコンが届いたので、環境のセットアップ。OSがVistaなのでとまどいつつ、『あぺぽぺ』を動かせるところまで。プロジェクタも接続できて問題なし。音はソフトウェアミキシングしかだめみたいで、大量のミキシングが発生したら変な音になるかもしれないな…。それからプログラムはスレッド周りの修正が要った。これら全部で、けっこう時間を食ってしまった。こういう本質的でない問題に関わる時間とエネルギーを減らせたら良いのだが。明日からはもっと大切な作業に移りたい。

・訳あって横浜に迎えに来てくれた仲間と新しい空間を探す。近所だとたくさん部屋があって、なおかつ手が出る物件があるようだ。最低限、生活の部屋と作業部屋を別々にしたい。

2009/06/19

・正式にプロジェクトが終わったとの連絡。それからチームのメンバーへも連絡。かなりほっとして、そのまま寝てしまった。1日もったいなかったかな。

2009/06/22

・大竹寛のバネのありそうな体つき、どこかで見た気がする…と思ったら室伏広治でした。なで肩で流線型。日常でもスポーツの世界でもあまり見ないです。

・お休みがだいたい決まりました。有給+代休かっきし3週間。7月13日までお休み(ただし忘れられない程度に3日と8日は出社)。会社には申し訳ないが、リフレッシュしてまたがんばれば良いだろう。人に会って、『あぺぽぺ』を作る。

2009/06/20

・SNSの日記やメールなどで知人友人に連絡中。返信お願いします。会う人数を欲張っている感があるが、会いたいので仕方がない。スケジュールが破綻しないように気をつけよう。一番まずいのはとちゅうでダウンしてしまうこと。体力をつけねば(一週間もないが)。

・『あぺぽぺ』。画面に画像とマップが出るようになった。もうちょっと作って、マップの配置周りは済む。あとはイベントを追加できるようにして、画像のアニメーションの基底を作れば、基礎工事は大体完了する。休みの間に最低限この当たりは作っておきたい。最低でも、だ。

2009/06/18

・『あぺぽぺ』の実装再開。移動の操作を整備。レースゲームとRPGが混ざったようなものになった。意図は明確だし、合っていると思うが、慣れるまではやりづらい操作かも。慣れたら心地よくて癖になる気がする。

・まとまった休みが取れるので友人たちに会いたい。連絡をしなければ。

20090613

・スカイプで友人に近頃の将来についての悩みを話す。たとえば、年をとるごとにわがままになっていくがこのまま年を重ねたらどうなるか、とか、他には、女の子の友人がみんな結婚して子育てを始めたら誰も遊んでくれなくなるね、とか、他には、勤務などの時間的な問題や住んでいる場所などの空間的な問題のおかげで会いたい人間に年に1度ぐらいしか会えていないね、とか、である。会話した友人ですら半年近く会えていないから、来月ぐらいに会いに行こうと思っています。

・家族とも半年に一度ぐらいは会えると良いのだが(今までの2倍の頻度)。週に5日働いているうちはなかなか難しい。しかし、標準である。

20090617

・仕事が一息ついた。あとは最終版のチェックのみで、それが分かるまでは自宅待機。今週末には分かるだろう。その後2週間程度お休みがもらえたら嬉しい。そう仮定して、今日1日は、ゆっくりしつつ、『あぺぽぺ』の開発計画を練ろうか。今すぐにでも取り掛かりたい気持ちもあるが、お昼に定食屋のおかみさんに、少しはゆっくりしたら、と提案されたのであった。それに頭の中にたまった作りたいもののイメージも整理しなければならない。

・仕事もそうであるが、開発にはある程度まとまった時間を用意したほうが良い。だから、この一ヶ月ほとんど土日も働いて代休に変換したのは、しんどかったが、嬉しかった。これで私事にもまとまった時間が使える。ゲームやプログラムの開発の一番の参入障壁は、技術でもセンスでもなく、まとまった時間をこつこつ割り当てられる性格/人間かどうかであるかだ。だから、得られた休暇を、特別な時間としてではなく、さも日常的な時間であるかのように使ってみたい。

2009/06/10

・すでに6月に入っている。1年の単位だとそろそろ半分になる。仕事はまだまだ山場が続いていて、あと10日程度続く。最終的に落ち着いてくれれば良いのだが。自分の能力がもっともっと高ければ、今頃にはすでに全体が終わっていたかと思うと悔しい気持ちになる。一度、十分な難易度のプロジェクトを余力残しでマスターアップしたいものだ。改善の余地はたくさんある。

・プロジェクトが終わって休みが取れると仮定して、距離のある友人をたずねる計画を練っています。6月25日~7月10日の間のどこかぐらいで、東京、横浜(別に離れてはいないが)、名古屋、京都、大阪、神戸あたりを訪れる予定です。もしお時間ありましたらお声おかけください。

・友人にノートパソコンのお勧めをピックアップしていただいた。専門学校を卒業してから5年、6年が経つのかな。久しぶりなのに相変わらず頼りにしています。ありがとう。DellかLenovoになりそうだ。XPのあるDellが今のところ第一候補。Lenovoの質実剛健らしきも捨てがたいがかつてほどではないとのこと(これはネット情報)。

・久しぶりにあぺぽぺ制作の2人が来部屋。会話が楽しい。新しい空間の話も出た。それからプロジェクタであぺぽぺを鑑賞。なんだかんだ2人で3時間は観ていた。良い具合に絵が揃ってきていて感激。残りの2人(来たうちのひとりはその前に帰ったので)にも見せたい風景だ。多様性も十分に表現されていて、プログラムでアニメーションをつけるのが楽しみ。あとは自分がアニメーションの勉強と実践、そして物語と会話を、すなわち命を吹き込む。

・あぺぽぺの絵をとても気に入っていて、幸せ過ぎて完成しないうちに満足してしまいそうなのが怖い。幸せを克服するのは今回の制作における挑戦のひとつ。でも、身内びいきかもしれないが、いまのままギャラリーとして見せても十分に楽しめると思う。

2008/06/01

・近所の友人とはありがたいものだ。この距離と関係の論理積は中学校のとき以来で、約束の手続きなしにふらっと遊びに来るのがどれだけ貴重なことか。大人を行使して、お酒やおつまみなんかも持って来てくれる。それでくだらない話や、踏み込んだ話なんかをするんだ。数日前の自分に対してうらやましく思う。

・プロジェクターを注文した。これで『あぺぽぺ』の文字画像たちと寝床についてからも会話できるようになる。天井か壁に映し出す予定。コストパフォーマンスと持ち運びを考えて『KG-PL105S』にしました。80インチまで映せれば今のところ十分なはず。

・過去の自分の行動について。簡単に言うと、「僕はこんなに我慢しているのに、どうして言うことを聞いてくれないんだ」みたいなことを以前付き合っていた人に怒って言った。それは「僕はこんなに努力して作ったのに、どうして僕のアートを褒めてくれないんだ」と言ったのと同じことなんだ。友人にそう指摘されて、かっとなってすぐに反論したくなったが、できなかった。感情とは裏腹に論理ではその通りだと思ったからだ。この文脈において、私と他人の価値観の違いは無視されていて、これが最大の誤ちである。多くの人とのコミュニケーションにおいて、どちらが偉いか、あるいはどちらの意見が優れているかはあまり重要ではない。では、どうすれば良かったのだろうか。「どうにもできないのかもしれないね」と友人は言った。「だけどあなたのその考えは醜い」

・ただアート作品と人間関係が違うのは、醜さを受け入れたり、解決したりできること。もちろん、作品だって直せるが、それなら別の作品を新たに作るべきだろう。

2008/05/29

・自らの欠点を率直に認め改めようとするのが自分の美点だ、そう、いましがた友人に言ってしまったが、それは数年前に身に着けたばかりの、まったくもって後天的な性質に過ぎない。そして、生存のために身につけざるを得なかった技能である。動物でも人間でも役に立つ。

2009/05/27

・一週間に一日も日記を書く時間が取れないのは、あまり良い状況ではないです。日々の経験や感触を新鮮なうちに根付かせる機会を、時間を取れていないということだ。自分の意志で、意図でそうしているのならともかく、外部の要因が半分ぐらいあるから、調子も良くないです。体調は普通ぐらいですが…。もっと時間を上手に使わないといけません。時間を得るにはおそらく集中が必要だ。集中によって稼いだ時間を他に割り当てることができる。集中ができていないから、時間を稼げず、時間が得られなくてさらに不満になるという悪循環だろう。過去に幾度となく経験していることではあるが、またしても同じ状況である。それはもちろん、過去よりは少しは成果は多く産み出しています。悪いなりに成果、結果を出せるのは良いことです。でもこれではまだ足りない。だから、過去の同じ状況のときと同様、状況をよりよいものにするための努力を怠らないこと。最初に大事なのは、くじけないこと。最低でも普段どおりに振舞うこと。

2009/05/19

・約一ヶ月に仕事が段落する。仕事も正念場であるが、そろそろ終わったあとの休暇の構想を練らなければ。

・情熱と発想、それに時間をたっぷりもって、なおかつ地道に制作できる仲間と一緒に作り続ける日々はどんなにか楽しいだろう。そういう空間を作るのがひとつの大きな目標だ。

2009/05/12

・文字91字。残り僅か。閉店セールでもしたくなった。

2009/05/17

・体に問うてみて、制作も行わない休みにした。1ヶ月ぶりぐらいだろうか。友人に借りて今頃プレイしているが、『街』が非常に面白い。しかし、このゲームどれだけ資源使っているんだ。プログラムはひとりで十分だが、脚本、写真、撮影、役者、衣装、小道具…映画とほとんど変わらないぐらいの、いや、複数視点によるからそれ以上かもしれない。ゲームと映画の制作費の相場は比べられぬが、よほど売り上げないと赤になるという話は納得できる。作ってみたいが、あまりの膨大さにめまいがする。とは言え、友人知人を全員集めれば、ひととおりできなくもないな、と思ってしまった。

・良くできたゲームを遊ぶとゲームにしか表現できないものはあると確認できる。反対に言うと、そういうゲームが優れている。ああ、やはりゲームはいいよ。

・以前遊んで続編を楽しみにしている『探し屋トーコ』は素敵なフリーゲームだが、『街』と似ているなと思った。もし『街』を知っていたとして、どうせならザッピングとティップスも採用すれば面白いかもしれない。それをノベルツクールで表現できればだが。できないのなら、ここで、自作プログラムの出番だろう。プログラマとしてこの方向性を極めるのは面白そうだ。データ構造の妙というべきもの。『街』をプレイしていても、どうしてもデータ構造を想像してしまうし、恐ろしいほどシンプルな形で強力なゲームシステムを構築している。プログラムとは何も見栄えを作るためだけにあるのではない。画面系や描画周りを担当しているとそのような勘違いをしがち。システムの中枢部分を作る楽しさ。そしてそれらが生き物のように絡み合い、関連しあう楽しさ。

2009/05/13

・60字。漢字が終わった。あとはカタカナが80字ほど。カタカナは無機質で抽象的な文句で行きたい。横になってイベント生成ツールの設計を練ろう。その前にイベントデータの設計であるな。ある程度固まれば週末に実装に取りかかれる。

2009/05/11

・母の日であったのを忘れていて、母に電話した。元気であれば他は良いのです。妹もありがとう。

・サイバーな夢を見たのは久しぶりだ。時間さえ許せば書きとめたのだが。

・昨日、歩いていると、システムの形が思い浮かんできて、これで納得できそうな気がした。なあんだ、どこかで見たことあるものの組み合わせであったよ。残るは物語や台詞となった。すでに書いてみたものと、やり直すとした場合の新しい案も作ってみたけれど、もうひとつ押し上げるものが欲しい。

2009/05/10

・文字50。最初のころと比べて質が上がっているのか下がっているのか。『あぺぽぺ』は空間エディタの基本部分を実装。空間エディタと書くと3Dのイメージだが、2Dです。3Dは2Dができてから、すなわち次回作以降です。それから画像エディタも更新。色に困らなくなったはず。この次点で寝るべき時間になったが、あと少しだけと思って、文字をもう50字。この土日に立てた目標は80%達成できた。自分にしては十分だろう。8割を続けていけば、完成に届くはず。

2009/05/09

・『あぺぽぺ』が『ノラや』状態になっている。あらゆるところへ侵食している。

・ホームセンターで買い物をしてみて、パソコンにキータイプしているだけで、ここにある品物のほとんどを自由に手にとって購入できるのはすごいことだと思った。今の日本、捨てたものじゃないよ。それどころか良いよ。もっと自由な時間が多ければ良いとは思うけれど。すごく乱暴に評価するならば、世の中に対する不満の量は、どんな仕事に就いているかと、そばにどんな人間がいてくれるか(家族、恋人、友人)でほとんど決まるように思う。

・『あぺぽぺ』は空間生成ツールに着手。先週間に合わなかったものだけど、今日と明日で何とかしたいです。3時間で目処は立った。『node garden』みたいにできる。

2009/05/08

・もじ80字ほど。ひらがなにとうとうてをつけた。移動中に電車の中で記入などしていたら、いつの間にか残りも400。たくさんあると思ったけど、何かさびしい気持ち。とは言え、仲間Yが早くぜんぶくれというので、あと10日ぐらいですべて終わらせましょう。どにちで200字は記入するつもりです。

・プログラムの速度についてとても大きな勘違いをしていた。変数を宣言することは、機械からしてみれば重労働なのだろう。変数を家と見立てれば、変数の宣言は家を建てることに他ならない。私は家を建てる労働が発生するのは、自分で家を建てた(※1)ときだけだと思っていたが、人に家を建ててもらう場合だって同じように(自分ではない誰かが)、家を建てるのだ。よほどのプロではない限り、自分で建てる方が時間がかかりそうだが、それでも家を建てるコストが発生するのに変わりない。私が犯し続けたミスは、百軒の家を撮影しようとして、ループの中で延々と変数を宣言していたことだ。ループの数だけ家を建てていた。そう思えば、かなりの労働だと容易に想像がつく。ループの外で変数を宣言すれば、ひとつの家で済む。もちろん、家の内装自体は毎回変化しうるが、少なくても土地探しは気にする必要はない。整地などのコストはあるだろうが。ちなみにループの中で変数を宣言するのは必ずしも悪いことではない。なぜなら、その様子を外側から見られないで済む。だが、この場合は、こっそりと家を見られないように撮影しようとしたばかりに…とてつもない労働が発生したというわけだ。ひとつの条件にこだわりすぎるとこのような失敗が起こる。

※1 C++だとnewにあたる

2009/05/07

・この7日間、日記を断片すら書いていなかった。いままでと比べて特別に忙しいわけではないはずだが…。日記以外には結構書いている。メール、メモ、プログラムなど。

・『あぺぽぺ』を手伝ってくれている仲間のことをもっと知りたい、交換できるものを交換したいと思って、この1週間は仲間の展示やライブに顔を出した。3人が3様の表情、感性、思考、可能性を見せてくれた。深度をあらためて感じた。だからまだ、もっと、求めたい。掘りたい。交わりたい。よじ登りたい。つたいたい。這いたいし。見ていたい。考えていたい。彼らと私のすべてを結晶化して『あぺぽぺ』という器に閉じ込めてしまいたい。しばらく、この3人以外と接触したくない気持ちがどこかにある。実際はそこまで独占できないし、そもそも生きていけないのだが。

・時間を大量に確保できるのは約1ヶ月先になる。それまでにしておくべきことはなんだろうか。そう、そのときに何を作るかを決めておくべきだ。『あぺぽぺ』の中心的な姿形ついて考える毎日だ。泊まりに行ったり、泊まりに着てもらったりで、少し無理をしたのもあるが、眠れなくても布団に入って、疲れを取るのと、純粋に考える時間、頭の中で想像を泳がせる時間を多めにとるようにしている。そうすると、『あぺぽぺ』の副産物的なアイデアがたくさん浮かんでしまった。ジャンルで言うと、RPGやアクション、レースです。いつか作ってみたいアイデアだけど、それらは『あぺぽぺ』そのものではない。そのものはおそらく、紙芝居、小説、舞台、といったゲーム性がほとんどないものだ。さて、何もないのだから、粛々と世界を作り続ければ良いのかもしれないが、何かまだ足りていない気がしている。まだ娯楽にするのか、芸術にするのかで迷っているのかもしれない。100%偏るのは有り得ないから、とにかく言葉を綴っていくのも解のひとつだろう。呑気と言うか、悠長だ。同じ意味の言葉を2つ並べてしまった。そんな自分の態度に驚き呆れる。それでもまだ、制作を手伝ってくれる仲間の作業をサポートしつつ、会話し、感性を交換し、出来あがってくるものを観察し、そして考え続けていれば、やがて世界の骨格、すなわち作るべきものが突然にその形を現してくれるのではないかと、思っている。それが目に見えないものを主題に掲げる、『あぺぽぺ』の正しい作り方なのではないだろうか。

2009/04/29

・昨夜は零時ぐらいに友人宅について、翌朝7時過ぎまで話しとおした。あぺぽぺの話を軸に、情勢、犯罪、音楽、感性、夢、交換、日常、感情、ゲーム、知識、記憶、制作、などについて話しただろうか。あまりにも多くのことを喋ったので記憶の殆どは脳のどこかの簡単に取り出せない位置に保存されたと思います。覚えておきたい会話ばかりだから、どうか完全に消去しないでほしいと自分自身にお願いする。これが第一部。一端寝て、昼過ぎから第二部。一部に比べてトーンダウンしたが、おそらく会話が次の段階に進んだのだろう。確認的な交換から、模索的な交換へ。リアリティについては上手く説明できなかった。それでもとことん会話に付き合ってくれて嬉しかった。延べ10時間以上は喋った計算になる。あぺぽぺの輪郭がおぼろげのまま共有できたと思います。次は残りの仲間2人も一緒に話がしたいです。

・何も言わずにBGMを作ってくれていたのがすごく嬉しかったが、それについて驚いた私は本当に失礼だった。とても恥ずかしい。仲間の心意気を過小評価していたのだから。

2009/04/23

・ゲームだからデモは動画が普通だけど、『あぺぽぺ』は静止画のアルバムでも良いかもしれない。

・会社の帰りに歩いていたら『あぺぽぺ』の画面が浮かんできた。デザインはほぼ決まりそうだ。ただ、これが唯一のデザインでなくても良い。ファミコンのゲームみたいに1面、2面とあって良いからだ。面がたくさんある…文字に対して敏感になっているのか、改めて文字を眺めてみると、奇妙な印象だ。屋台のお面の配列が浮かぶ。ルール、システムといった、ゲームのコアは変わらないけど、表面が入れ替わるわけだ。ゲームによっては、ステージ1、レベル1などと言い換えても良いが、少なくても『あぺぽぺ』には面が似合う。

・文字66。漢字は3000番台へ。

2009/04/25

・実家からのスープレトルト。サンラータンが美味かった。日本の料理ではないアジアの響きだが。

・先日浮かんだ画面構想から、『あぺぽぺ』のフィールドを再実装開始。まずは、設計からだが、前日と比べて温度が急激に下がったため、考えていたら寝てしまっていた。よりによって休日に冷え込むとは!2時間ぐらいの夕寝で復帰できたから、まだ良しとします。設計を大雑把に済ませて、段取りを組む。私の能力だと、この土日での実装は難しいか。2日でできれば、自分の能力を考えると十分だ。アイデア次第ではあるものの、コンスタントな発表が可能になる。

2009/04/26

・上野雅成さんとスカイプをした。3時間ぐらいだろうか、とにかくよく喋った。マラソンを走り終えたような疲れがあった。ゲーム、アート、書籍、ケール、活動、日常、三十路付近の変化について…。始めて話すにも関わらず、列挙しきれないほどさまざまな話をした。考え方がとても近い方で、今後一緒に活動するだろう。共同展示はぜひやりたい。

・夜は仲間がやってきてあぺぽぺの作業。もっと早く来てくれると期待していたから、怒ってしまった。もっと自分についてコントロールできたら良いけど、怒っているのを素直に伝えられるようになったのは良かった。何度も失敗してようやく身に着けた。でもまだまだ。怒る相手次第ではヒートアップして制御不能になる可能性は高いと思ったし、今回は相手が良かった。怒りの状態をそのまま受け止めてくれた。感謝。

・怒りが収まったころに西方の友人たちとスカイプ開始。こちらも多岐にわたる話を自由に行き来する。会話が楽しくてしかたがない。仲間も作業をしながらときどき混ざる。スカイプは初めてとのことであったが、楽しんでくれただろうか。

・ほどなく、もうひとり仲間がやってきて、あぺぽぺを作る。昼過ぎまで孤独感があったのが嘘のように、喋りとおした一日でした。こんな1日があるのが信じられない。ほんの少し前まで想像ができなかった。あぺぽぺのおかげかもしれない。もちろん友人たちの存在が一番大きい。

2009/04/22

・『あぺぽぺ』。昨日の作業で頻発したキーボードやマウス入力が解除されない問題は、一晩原因が分からなかったが、『窓使いの憂鬱』とDirectInputがバッティングしている可能性が高い。DirectInputだけで追っていたら殆ど原因がつかめなかったので、『窓使いの憂鬱』をからめていくつかの問題報告をネットに見つけたときは嬉しかった。ただ、『窓使いの憂鬱』はあくまでキーボードフックのはずだから、マウス入力がおかしくなるのまでは別原因かもしれない。どちらかというと、こっちが治ってほしいのだが。マウスとタブレットがバッティングしてるとか、タブレットのドライバが複数入っているとか、そのあたりが考えられるが、再発するようなら実験をしなくては。本当はこういう虫取りに時間を使いたくはないが…。

2009/04/27

・仕事を終えて家に帰るとまだ仲間が作業をしていた。本当に有難い。近頃は感謝、感激ばかりで、感情が常にあふれている。

2009/04/24

・また仲間が母親の手料理を持ってきてくださった。コロッケと野菜の和え物だろうか。これが薄味でことのほか美味い。外食もコンビニエンスストアのお弁当も、濃くしておけば美味いだろ?みたいな味付けだから、美味さが余計に際立つ。本当に感謝。母親の料理を食べたくもなった。しかし、いかんせん遠いから、それは年末の楽しみにとっておくとしよう。

・以前から作業してもらっていた仲間に加えて、もうひとりの画像データ制作担当も作業に入ってもらった。さっそく作成した画像データを見させていただいて、また興奮してしまった。とても生命感があるのだ。今にも動き出しそうだ。電話越しに感想を伝えていたのだが、私が興奮状態に陥って説明が下手糞になっていたのもあり、部屋に訪れてもらった。こういうとき家が近所なのはとても良い。

・2人の画像データは一目で分かるほどに異なる。それでその2つの個性を画面内で調和させる必要があるのだが、これは私のイメージどおり、いや、良い具合にイメージ以上で、問題はなさそうだ。私がいまいるこの部屋の空間だって、私自身があきらかに浮いている。だから人間とその他のものが絵的に異なっていても問題はないどころか、異なっていないと不自然だ。それが私のリアリティである。ただ、その異形が『あぺぽぺ』では人間に限った話ではないが…。

・この1ヶ月ぐらいの変化だろうが、製作中に頭だけではなく、体が反応するのが常になってきた。体というのは、首から下で下半身より上、つまり胴体にあたる部分だ。ここらへんが反応することは、今までは恋愛をしたときにどきどきしたり会いたいと思う気持ちが強くなりすぎたりしたときぐらいで、今まで殆どなかった。何か、『あぺぽぺ』を開発しながら自分自身をも開発している感覚になっている。当然、開発した(された)からには、テスト、デバッグ、フィードバックを念入りにして、制御できるようにならないといけない。

2009/04/28

・仕事を終えて高円寺の仲間の家へ。地図だけ持っていって住所のメモを忘れてしまい、たどりつけるか不安だったが、なんとか事なきを得た。その友人は携帯電話も家の電話も持っていない。ともかく、3日連続あぺぽぺの仲間と夜を明かしている。日記を読み返すまでもなく、日常が仕事とあぺぽぺ漬けです。それでも、窮屈でもなく、充実しているのは、仲間がいるからだ。

2009/04/17

・昨日の一昨日が楽しかったせいか、ひとりで制作をすることのなんと味気ないことよ。

2009/04/15

・また終電ぐらいで仲間が来たと思ったら、さらに遅い時刻に昨夜きた仲間がやってきた。ふたりともアポイントはない。嬉しくて新鮮。で、みんなで制作をすると本当に楽しい!なんとかこれで生活できないだろうか。意地でも活路を見出したい。甘くはないが、何かあるはずだ。贅沢を言っているのは分かっている。誰もがやりたくないから仕事である。こんなに楽しいことが仕事になるはずがない。だが、それはあくまで私にとって楽しいのであって、そうではない人が多勢であるはずだ。そうであってほしい。

・仲間が母親の手料理をたっぱに入れてもってきてくれた。薄味で美味しい。外食もコンビニエンスストアもインスタント食品も味が濃いから、とても貴重な味だ。母親の手料理は、最高の食事である。

2009/04/18

・『あぺぽぺ』の構築サイド(ツール)の改良に終始する。スレッドを少しだけ理解できた。スレッドが走っている最中にアプリケーションを終了すると落ちてしまう問題にずっと悩んでいた。初歩の初歩だろうがクリティカルセクションを使った。ところが、入れたつもりが間違っていて、クリティカルセクションを使うこと自体が間違っているのかと勘違いして、時間を食った。ちゃんと動くようになってみると、そう使うしかないよな、というコードに成った。なるほど、これでスレッドセーフになるわけか。しかしスレッドは複雑な処理だなあ。ローディングのみに使うこととしよう。

・それから、処理速度のさらなる改善。仕事でも速度アップをいじっているので、今やるのが効率が良い。実行速度もスキルも上がっていくから楽しい。

・が、本体の姿が見えてこないという、いつもながらの不安も襲ってくる。仲間に手伝ってもらい、だいぶ本体の姿の影は迫ってきているのに、全貌を表現してあげられないのが悔しい。そして、仲間との作業があまりにも刺激的で幸せで楽しいので、ひとりでの作業が、物足りない感情とセットになった孤独として、私の心を満たす。あくまでプログラムは私が作り上げないといけないのに、この体たらくはなんだ。仲間といるときは仲間と交換できる部分を作りたいから、ひとりで作業できるときに、設計やデザインは行わないといけない。体(感情)が状況を分かっていない。感情をもっと増幅させつつ、コントロールできるように整えながら、制作を続けていくとしよう。

・『幸せな孤独』という映画があったのを思い出す。私がいま味わっているのは、それとはぜんぜん異なった幸せと孤独であろうか。

2009/04/19

・『あぺぽぺ』はそろそろ形を作らねばならない。絵と音にかなり刺激を受けて、やりたいことが広がってきているが、能力と時間のバランスを見て収めなければならない。具体的には、システムとデザインを決めなければならない。自分の表現も大事だし、仲間の素材を生かしたい気持ちも強い。おそらくシンプルな形にするのが一番良いと思われるが、その簡単が見えてこない。まだあれもこれもと欲張っている。今日はツール、細部と速度調整が主な作業になったが、残り時間はこの一番大きな問題に取り掛かることにする。文字も作らないと行けない。

・3日ぶりに文字。80字ほど。漢字だけで言うと残り500字ぐらい。

・作業をしにきた仲間に指摘されたのだが、シーツが汚い。なるほど、確かに2、3年前に買ってから一度も洗ったことがなかった。実家では洗っていただろうか。あまり記憶がないが、きっと母親がときどき洗濯してくれていたのだろう。ためしに洗ってみたが、どうもぬめっとしたものが取れない。むしろ、前ってこんなにぬめっていたかな。旧式の洗濯機だからか、洗剤がくっついて粘りを生んだように思えてならないのだが。

・日記は常に自然に書いているけれど、ですます調が取れてきた気がする。気分が変わったとみるべきだろうか。みるべきだと思います。

2009/04/13

・仲間が手伝ってくれるようになってから、さらに『あぺぽぺ』にいれこんでしまっている。毎日、四六時中、取り組んでいたい。でも、そうできなくたって、気持ちが途切れることはない。孤独さと心強さが調和しています。篠原涼子の曲名みたいだけど…。

・飲み会にお誘いいただいて、重要な発見があった。今までずっと自分は異性なら誰でも好きになれると思っていたけど、それは完全な勘違いだった。もちろん好かれたら、悪い気はしないが、少なくても自分で選ぶのにはずいぶんとマイナーなフィルタが適用されている。容姿や身分などはまるで気にしていないにも関わらず、最低90%は弾かれる。さらに相手の方が自分のことを気に入る確率が10%だとすると、10%掛ける10%で、これだけで1%になる。100人の方と接する機会を作るのが困難である以上、1%はとほうもない数値だ。これはきつい。それに無作為に集めた人間だと10%いない可能性が高い。きっといる場所にいる人たちなのだ。よくよく自分の人付き合いを思い返せば、厳選しているのは明らかだった。子孫を残すなどと口に出して言ってしまうと、必ず引かれてしまうが、子孫を残すことを許してくれる相手を見つけようとするならば、少し考えねばならない。自分の頭で考えない人は老若男女問わず、積極的に好きにはならない。パラメータを少しだけランダムでいじってコピーペーストしたような人間が多すぎる。いつの間に私はこんなに贅沢になってしまったのだろう。素晴らしい人の出会いは、間違いなく原因のひとつだ。贅沢だけど、正しい人の評価基準だと思う。豊かな人間、楽しい人間の割合は圧倒的に高い。

・文字の注釈は電車の中で60字ほど。プリントアウトしたリストに鉛筆で書き込んでいます。

2009/04/14

・仲間が終電で制作に来てくれた。アポなしで来てくれたのは、大人になってからはあまりないので嬉しかったが、性別で言うと異性なので驚きもした。両親が見ているブログに書く内容ではないが、一応私は正常な成人男子であり、性欲はある。向こうは悲しいぐらいに私を男として見ていないようだが、自分についてはコントロールできるから良いが、他の男性に対して行うと危ない気がする(ただ、自己評価をすると、草食系ではないように思う)。決してビッチな人間ではないから、余計に心配です。お母さんになった気持ち。作業に疲れたら、一緒に寝る代わりに、話をしながら眠る。話していると、アーティスト気質も少しあって、良い意味で女性らしくない。女性らしさがまったくないわけでもないから、そのバランスが面白い。

・そんなことを内心考えつつ、仲間の作った画像を画面にたくさん表示させてみたら、とても素敵でぶったまげた。まだできてないから詳細なイメージは書かないけど、脳内どころか、内臓まで興奮してしまって、朝まで眠れなかった。ようやく寝たと思ったら、1時間足らずで目が覚めた。その様子は、仲間にはある種の変態に映っただろう。嬉しさを隠し切れないのです。こんなに楽しくて良いのだろうか。

2009/04/10

・『あぺぽぺ』朝と夜で約130字。やっとサ行まで終わった。まだサ行かと思って辞書の外側を見てみると、サ行でちょうど半分ぐらいありました。辞書と漢字は一概に比べられないが、だいたい同じ比率だろう。サ行の言葉なら、サの音読みで始まる漢字も多いはずだ。もっとも、文字をまとめたファイルの行数を調べれば何%終わったかは簡単に分かるが、それじゃ趣がないと思ってね。

2009/04/01

・100字

2009/04/08

・仕事が徹夜の関係で、平日の日中に珍しく家にいる。しばし、たまった生活作業をこなしていく。日記もそのひとつだ。

・さまざまな文字を書いている。正確にはキーボードで入力しているのだが。日記、プログラム言語、あぺぽぺに登場するデータの作成、物語の作成、日常的なメモが多いです。どれも文字のセットを使って、意味を作成しているのは同じだが、書いているときの感覚、頭の使い方、書ける速度などはかなり違っている。日記は書くことさえ思い出せれば比較的簡単だ。特に質を一定水準以上に保とうとは思わないからだ。プログラムは書けるときと書けないときがあり、書けないときは大抵書きたいものを理解していない。データの作成は出力速度を高めるのを意識している。物語は全体の構成がしっかりしていないとなかなか書けない。最初と最後が重要だ。日常的なメモは、マッチの火みたいなもので、わずかな燃焼時間の間に書きつけてしまわねばならない。

・母親にまで電話であぺぽぺの話をしてしまった。どこまで自分のゲーム(しかも作りかけ)が好きなのだろうか。

2009/04/06

・夜から仲間が制作に来てくれたおかげで、制作がとてもはかどった。世田谷の家がなくなったので、仕方がなく自分の部屋にきて作業をしてもらっています。仲間は狭い部屋が良いと言ってくれるが、生活感がありすぎて、もうちょっと没頭できる空間にできたらなあ、と思う。

・『あぺぽぺ』は現在はもっぱら、制作のための道具、つまりツールの制作がばかりだけど、それなのに完成が近づいてきているという実感があり、不思議な気持ちが覆っています。共同制作の時間は本当に楽しくて、今まで生きてきた中でも圧倒的に楽しさだ。『あぺぽぺ』は何もトラブルがなければ、仲間が最後まで手伝ってくれる。これ以上に幸せな状態が思いつかない。ずっとこういうことができるように、未来を制御したいものだ。

2009/04/02

・80字

2009/04/05

・友人との即席プロトコルで本年2日目のお花見。2回はたぶん初めて。こちらのお花見はよりお花見らしかった。歌って踊って話して飲んだ。歌ってはいなかったか。友人に感謝。

・お花見から帰ってきて50字。

・私はできるだけ知識は持たないようにしているつもりです。知識を引き出すための経路だけがあれば良い。頭の回転が遅いがため、活動領域に余白をたくさん設けたい。これらはコンピュータ時代では基本的な考え方であるけど、知識への経路を得てしまったがために以前よりも莫大な知識をためこむことに尽力している人が少なくないのも、また事実だろう。動物みたいだ。ほとんどの動物はためこんだりしないけれど。

2009/04/04

・電車の中で30字。

・最高の仲間とお花見。とにかく楽しかった。花なんか見ていない。人を見ている。話の幅が広い人間と話すのはとても面白い。異性の話から政治とか歴史とかへ簡単にワープする。教養があるとはこういうことに違いない。そして、そのような人たちとの会話は、私にも教養があると錯覚させる。

・前さんに久しぶりにお会いした。相変わらず粋な人だ。人間を大切になさる。素敵な方々と親しくさせていただいてると、普通の人付き合いがひどく意味の無いものに思えてしまうという欠点がある。花見をしていてそんなことを思った。

・今日のお花見は誘う側だったので、たくさんの人に声をかけた(家が遠くない人のみ)ものの、ひとりしか来てくれなかった。いや、それは違っている。なんと、ひとり来てくれた!が正しい。私は好きな人間を誘うことに成功したのだ。思えばずっと、誘われるのを待っていた。どれだけ素敵な人に誘われるか――こんな具合で自分を品定めしていた。それも悪くは無い方法だが、乙女的で不確実だ。たとえば、ギャンブルだと宝くじやパチンコが近いだろうか。ゲーム性がない。それよりは、競馬のような自分の知識や知恵を積極的に活用して勝ちをもぎとっていくギャンブルが好きだ。では、なぜ人間については積極的になっていなかったのか。おそらく甘えていただけである。中学時代の友人を思い出す。彼らは毛色の違う私を、とても積極的に誘ってくれた。それが嬉しかった。そんな嬉しさが甘えを育てたのかもしれない。彼らはもう結婚したと聞くし、子育ての段階に進んでいるだろう。

・花見の最中に分かったことで本当に恥ずかしい判明があった。近頃、四六時中、『あぺぽぺ』が浮かんできて、仕事中をはじめ、効率がダウンしている。これは一体どういうことだろうと思っていたけど、どうも恋をしてしまったみたいだ。そんな状態が近い。本当に馬鹿だなあと思うけれど、こればっかりはしかたがないのかもしれない。盲目的になっている。いつか覚めるだろう。それまでにしとめたい(完成させたい)です。

・何と言っても、最高の仲間にタダ同然で制作を手伝ってもらえることになったので、その状況に酔っているのかもしれないし、何よりも才能、時間をいただいているわけで、これで納得できるものが作れなかったら、自分の作りたいものなんて、きっと影も形も無いのだろう。規定は難しいが、時間(可能性)を奪うことは罪だ。よって、酌量の余地がない罪を犯したならば、潔く退場して、仲間の才能を引き出すことに尽くそう。

2009/03/31

・『あぺぽぺ』は制作というよりは開発に近いかもしれない。いや、自分にとってはまさに開発そのものだ。だから、こんなに時間がかかっている。制作と見なして作業すると、あまりの経過時間にくらっとするし、手伝ってもらう仲間も消耗するだろう。これはしっかり説明しておいたほうが良さそうだ。

2009/03/24

・『アペポペ』。文字からの連想117字。前日までに3日で約690字。全体の丁度3分の1ぐらいであろうか。

2009/03/27

・『あぺぽぺ』。2日でだいぶ高速化できた。mapとstringを追放し、データのセーブとロードにかかる時間が10分の1ぐらいになった代わりに、STLの簡単さが失われてしまった。当然コンテナにあたるものを自作しなければならなかった。バグも入ってくるだろう。動的なデータ拡張もやめて、固定配列になった。stlはリアルタイムでの大量アクセスにはまだまだ使えないことが分かった。もちろんアルゴリズムの問題もあるはずだ。コンピュータの処理速度に対する認識が甘かった。そしてまだまだ遅い。どこかで原因を見つけて治さなければならない。C++すらやめてC言語を使わねばならない可能性すらある。アセンブラの技術はありません。『あぺぽぺ』はまったくゲームらしくないゲームプログラムだけど、処理速度を気にしなければならないところあたり、実にゲームプログラミングしている。

・簡単すぎるほどに作ったはずなのに複雑になってきている。少し簡単にしよう。

・やはり今は『あぺぽぺ』を作っているときが一番楽しい。楽しいだけではなく、喜怒哀楽が全部ある。とても孤独です。

2009/03/30

・明日は仲間と制作があるので、日記は今日書いてアップしておきます。

・仲間の古いノートパソコンであぺぽぺが動かないという問題が発生した。うすうす気がついてはいたが、『あぺぽぺ』はメモリを食いすぎている。そしてだいぶ解消はしたものの、依然として重い。5年前に買ったパソコンで動いているから大丈夫だと思っていたけど、もしかしたらノートだと動かないのが多いかもしれない。あまり考えたくない問題だが、動かないのは問題外だ。

・鍵が2つ減ったので2つ補充した。と言っても、自分の部屋の鍵であるが。浮いた話でもなく、仲間が部屋を使えるように、というだけです。

2009/03/26

・仲間に作業を手伝ってもらうにあたり、セーブとロードを高速化せねば使い物にならない。現状では自分の速いマシンでも時間がかかる。古いマシンで大量にセーブするとしばらく返ってこない。作業に支障がでるのは間違いない。再生も重くて、低品質なプログラムになっている。30フレームにするのはまだ検討したくない。土曜日から作業をお願いするので、それまでに何とかしなければならない。アプリケーションとしての機能も足りていないので、会社の仕事も多いが、こちらも滞りなく作る。プログラミング漬けの数日になりそうです。

2009/03/29

・仲間と『あぺぽぺ』の制作。まず作業内容を説明して、それから制作。ただでさえプログラマとの共同作業は初めてだろうし、それに『あぺぽぺ』自体がとても分かりにくいプログラムなので、理解するのが大変だったはず。それでも、慣れてくると結構楽しんで使ってくれていた。たぶん200時間ぐらいはお借りする。そんな長い時間使ってもらう『あぺぽぺ』はもっとユーザーフレンドリーでなければならない。バージョンアップを重ねて、仲間たちが使いやすいように。それに使いやすくなるのは、単純に気持ちが良いものです。気合が補給される。だから私は、『あぺぽぺ』の本体と、『あぺぽぺ』を作るための『あぺぽぺ』を同時に作らないといけないのです。

・共同作業は最高だ。これ以上に楽しい時間の過し方を他に思いつかない。有体に書けば、少なくてもセックスよりは満たされる。肉体を介さない精神の交わり、とでも言おうか。いや、精神も直接は交わっていない。第三の場所があって、そこは現在創造されている途中の場所で、そこで交わっているのだ。おっといけない。こんなことを書いていると仲間に逃げられてしまいそうだ。

2009/03/28

・『アペポペ』。文字からの連想は865字で止まっている。

・仕事は大きな問題が発生しない限り、終電コースが終わりそうだ。一方あぺぽぺは、明日から仲間に画像データの制作に入ってもらいたいので、最低限必要な機能を一晩で入れなければならない。明け方10時になんとか完了。来訪まで寝るとしよう。一ヶ月間行っていない掃除はそれから…。

2009/03/17

・世田谷の荷物を背負ったまま、出社したところ、登山者みたいだと言われた。浮浪者といわれるかと思っていた。

・無糖珈琲#2が公開されました。私もインタビューのゲストという形ですが、参加させていただきました。宜しければごらんください。

http://ytaiyo.com/coffee/

2009/03/22

・無茶な働き方をしているなあ。こうなる前に先手を打って仕事ができれば良かったのだが、経験と技術が足りなかった。なんだ。いつもの事か。

2009/03/23

・人付き合いが広くない理由は、どうも、一人当たりに入れ込み過ぎる性質が原因のようだ。親しい人間は、恋人であってほしいし、家族であってほしいし、友人であってほしいし、ペットであってほしい。実際にそうはしないし、できないが、心の中では求めているのだろう。嫉妬心、独占欲が強い。もちろん若い女性が一番だが、傾向は老若男女問わずあるようだ。

・ようやく自分自身で自分自身にプレッシャーを与えられるようになれたかもしれない。プレッシャーが負荷にしか聞こえなければ、責任と呼ぶこともできる。今までずっと他人や環境に与えられてきた。自分をコントロールするための第一歩だし、人任せにできない仕事や生活を始めるための最低条件だ。多くの人間は環境や立場によって、たとえば出世したり親になったりして、不回避にそれを得るのだろう。次の段階は馴致。このプレッシャーを飼いならさなくてはならない。プレッシャーでストレスを抱え込んで、肉体や精神を損ねてはならない。ここ1、2年で、感情的になる場面が増えていたが、コントロールを鍛えるという点では良かったし、意図した結果だ。感情的になる場面を避ければ、もっと頭は働かせるだろうが、それでは上手く行かない場面も多い。特に感情的な人間と接するとき。

2009/03/20

・今週は仕事だ。落ち着かせれるところまで組んでおきたい。

2009/03/21

・『あぺぽぺ』仲間にお願いするのはかなり不条理で困難な作業になりそうだ。おおよそ自分しか興味のない表現をお願いするわけだから。しかも膨大な量である。すまないが頼む、というしかない。なんでこんなものに馬鹿みたいに情熱や時間を投入できるんだ?というものができるかもしれない。感謝の気持ちは2倍にしても、ぜんぜん足りない。

2009/03/12

・noteを再開してみようか。1000まで書いたから次は2000まで。西暦を射程に捕らえる。

・ゲームを遊びたいと思って、フリーゲームを探してみたものの、遊びたいと思うほどリアリティのあるゲームが見つからなかった。リアリティというのは決してグラフィックについてのことだけではない。どのゲームについてもやわらかい印象を受ける。遊んでみないと分からないのがゲームであるから、食わず嫌いをしているのもあるが…。

・そういえば『プラネットライカ』をまだ遊んでいなかった。しかし見つからず。世田谷に忘れたようだ。その世田谷の家も今週一杯で使えなくなる。2ヶ月にも満たない期間であったが、充実した時間を過させていただいた。今週末は撤収作業に終われそうだ。

2009/03/14

・未開封だった『Rez』を遊んでみた。すごく雰囲気があって、面白さよりもそちらに気を奪われた。イメージそのものコンピューター・ワールドです。電子空間をたゆたう。説明書も手抜きが無くて、世界に引き込まれるのを助けた。手をこまねいて手引きされた格好だ。危なく遊ばないでおくところであった。今度、友人たちと遊んでみよう。こういうゲームがあっても良い、というお手本のようなゲームで、未プレイなら遊ぶべき一本だと思います。

・一週間分の日記を思い出して書いているが、良い点も悪い点もある。良い点は、記憶の強く残った分かりやすいものだけを書けること。悪い点は、まったく同じで、記憶の強く残った分かりやすいものしか書けないこと。

・二俣川に行って、最後のお片づけ。冷蔵庫とダンボールを撤去した。もっと有効に使えれば良かったと思う。ケールの仲間とも話したが、空間は適切な場所に無いと効果的でない。簡単に言うと、ケールのメンバーの家から遠すぎたのだ。それが世田谷との最大の違いだった。さらには、泊まれるための十分な施設があり、日付をまたいでの滞在が快適であったのも大きい。

・それにしても、この1週間で、2つの鍵が手元から離れてしまう。残りは3つ。残り個数を強調する意味は無いのだが。空間を資産と見なせば、かなりの損失だと思います。空間の効果は簡単には測定できないけど、世田谷で過した感覚を元に判断すれば、そうだろう。

・簡単に測定する方法があった。どれだけその家(空間)を利用したかだ。なかなか良い指標かもしれない。ためしにこの指標を使えば世田谷は得点が高い。ほぼ毎週、私と仲間の1人が通いつめたのだから。

・ひさしぶりに個人制作をしようと思ったが、まったく時間が取れなかった。ひとえに知識や経験、それに想像力が足りなかったせいである。これらが足りないと何が問題だろうか。問題を解決するのに時間がかかる、というのがその答えだ。たとえば、冷蔵庫を処分するという簡単な問題であってもたっぷり3時間は消費した。まず、前提知識として、冷蔵庫は、粗大ゴミとして他のものと同じ方法で捨てられないという情報があった。だから、まず、業者を探す。今日は引き取れないと回答があったので、別の業者を探す。次の業者では、包装しないと今日中には引き取れないらしい。包装さえできれば、引き取れるということだ。もちろんそうしよう。ならば、冷蔵庫を収めるのに適当なダンボールがないので確保しなければならない。さっそく、隣駅までダンボールをホームセンターにもらいに行く。冷蔵庫のサイズを思い浮かべながら、ぴったりと思われるダンボールを得る。それから、冷蔵庫のある場所へ移動する。電車で移動する際に、冷蔵庫の持ち主に回収費用をメールしてみたところ、値段が高すぎるというので、メールを何度か往復させた。その結果、処分方法が回収から郵送に変化した。冷蔵庫のある場所に到達し、実際に梱包してみると、ダンボールが大きすぎてスカスカだ。適切な大きさでなかったのだ。残念なことには、ほとんど引越しの終わった部屋には詰めるものが何も無かった。もう一度ダンボールをとりに行く時間もない。このダンボールで包むのをあきらめた。そこで、唯一残っていて、処分を頼まれていた小さなダンボールどもを手でちぎって、ガムテープでつぎはぎのダンボールをつくり、冷蔵庫を収めた。それから集荷を依頼したが、持ち主の住所である郵送先が分からないので、再度メールを問い合わせる。迅速に返信があったので助かった。無事集荷されひと段落。最後に、この余った大きなダンボールをどうするか。しかたがないのでいったん、自宅に持ち帰ることにした。そして持ち帰った。握力が筋肉痛になる。―ざっと列挙するとこんな具合だ。おそらく退屈か苦痛で最後まで読めなかったに違いない。効率が悪いとこれぐらいのことは平気で起こる。そうやって時間は奪われていくのだ。

・世田谷へ移動。たくさん移動するから、今は移動に慣れている。電車内では本を読むようになった。

2009/03/15

・ケールの仲間と明け方まで飲み明かす。と言っても、お酒を口にしたのは私だけであるが。ケールを中心に、たくさんのことを話した。話すのは楽しい。相手を知ることができるし、自分を伝えることができる。今年はよく話している気がする。話す相手は多くないが、量がとても増えている。きっと良いだろう。悪い効果はあるだろうか。少し水面下で考えてみよう。ぽい。

・翌日曜日は大家さんが来たのもあり、片づけを手伝った。大きな一軒家にタダ同然で住まわしてもらったのだから、これぐらいはして釣り合いが取れる。昼前に帰られたので、自分たちの作業も終了。途中、仲間の1人が合流したが、夜通し遊んでいたのだろう、言葉通り倒れこむように布団に寝られた。その布団が場所が狭い廊下の突き当たりに置いてあったから、袋小路に捨てられた子猫みたいで可愛いかった。

・住所が遠い仲間は夕方に帰り、もう1人残った仲間は寝ている。『あぺぽぺ』を考えれる時間がひさしぶりに取れたと思った。そして蓋を開けてみると、明らかにバランスが悪いプログラム/全体になっている。もう一度考えて、構築しなおさなければならない。何が作りたいのか、焦点がぼやけているし、時間を食いつぶしそうな広がりを見せていた。当然、コンパクトにすべきだ。それには、良いと思ったアイデアや作ったプログラムのいくつかを捨てなければならない。それはとてもしんどい作業だった。強調点、協調点が見出せない。途中、頭がケールや卑猥な妄想などに浮気しながら、それを強引に『あぺぽぺ』に引き戻す作業を繰り返し、4時間ぐらい考えてようやくひとつのアイデアを得た。仲間に頼ろう。

・このひとつの発想/転換を得てからは、簡単だった。とうとう完成の尻尾が見えた。ああ、まとまった、と思った。後は頼らせてくれるか。たぶん、その1時間前ぐらいに母親から電話があったのが良かったのではないか。頭が整理された。もちろん、また変わる可能性は十分にあるし、ずっとそうなっている。ただ、仲間を巻き込んだならば、それは形にしないと私を許さない。最初ではない。

・母親も療養をしていたみたいで、親近感と言うか、家族であるなあと思った。こういうときはしっかり休むべき、という意見で一致した(首脳会談風)。日記やケールのサイトも見ているみたいで嬉しかった。『ちいてん』の感想は仲間にも伝えておきます。元、だけどね。そうそう、いただいたバレンタインデー兼誕生日プレゼントですが、さつま汁のパックが今のところ一番おいしかったです。たしか、おいしいのを伝えて、と手紙に書かれていたので、ウェブページ越しに伝達してみます。清く正しい庶民のウェブ活用です。

2008/03/03

・仕事がきつい。脳にきている。量も多いし、複雑さもかなりある。私事でやっていたプログラミングの頭の使い方と同じ使い方を平日もしている。脳が筋肉痛になっている感じがする。つまり脳が運動不足であるのか。単に、自分には大変な仕事をやっているだけなのかもしれないが。

2008/03/07

・どうも疲れているのは頭だけではない気がした。となると、体であろうか。すべての反応が鈍くなる。

・疲れていると考えることを辛くさせる。しかし、放棄すると、そこでさらなる成長は止まってしまう。なぜなら、同じレベルでずっと疲れている状態になり、考えることが一切できなくなってしまうからだ。だから、たとえ疲れていても、考えるのをやめてはいけないのだと思う。

・またこの状態を抜け出すための方法のひとつは療養である。安静にしていると、体力を使わないから回復していくが、何もしないことで同時に心も回復していく。何もしないとは、すなわち考える時間がたっぷり取れることにつながり、それが心を回復させていくのだろう。そうすると、療養が必要になったということは、考える時間が足りていなかったとも言える。

・そんなことを確認しながら、家でゆっくりしていた。週末に自分のアパートへ帰るのは1ヶ月ぶりぐらいだ。この間、出力に偏り過ぎていたのかもしれない。2日程度の休息でだいぶと違ってくるような気がする。明日は出かけないといけないが…。

・体力が減っているのか、1日の活動量が減っているようだ。運動のための運動は嫌いで、避けてきたけれど、肉体も重要な資本だと考え直しました。極端な例だけど、毎日一時間運動をすることで、一日の活動時間が2時間増えるならお得だろう、ということ。

・ことことことこと。「こと」という言葉をなんども使いながら考えていきます。「こと」を使いすぎて嫌になったり、自然だからそのままにしようとしたり、繰り返しています。

2008/03/08

・友人から、最近のコメントが冴えていない、とのメッセージをいただく。疲れているところにこれだ。その通りだよ。それに彼曰く、そういうときに私は、自分のことばかり書いたり話したりするらしい。自覚症状の無いまま、人のところに日記を書いてしまった。理解不足もあり少し脚色しているが、だいたいはこんな内容だった。頭を使っていない証拠だろう。疲れている自覚はあったし、良いコミュニケーションができているとも思っていなかったが、それでも言われた瞬間は、何だこの野郎と30%ぐらいは思った。できるだけ正常に話したい気持ちもありはしたが、少し感情がはみでてしまった。もっとうまく制御したい。それでも彼は、そっけなく感じた返事もあったが、最後まできちんと指摘してくれたし、繰り返し説明してくれた。

・このような辛らつとも思えるコミュニケーションは、関係が悪化する可能性があるし、途中で放棄すればさらに気まずい。運が悪ければ絶交もありえる。だからと言って、親しい人間の言動に疑問を感じたときや、間違った道に進もうとしているように見えたとき、それを放っておくべきだろうか。そうではないはずだ。そしてそれをいとわない人間が本当の友人というものだ。もはや、絶滅種に近い、貴重な友人である。これは自慢だが私はそういう友達に恵まれている。もちろん手放すつもりも無い。

・回復にはもうしばらくは時間がかかるだろう。来週も仕事以外はあまり無理をしないでおこう。会社からの帰りは徒歩を使う。

2008/03/05

・人間Aに人間Bを紹介するのは人間Aへの最大限の信頼。

・頭が悪いなら、発想と時間の集中で対応しよう。他に何でカバーできる?

・あと脳の体力もつける。もっとたくさん作りたい。

2008/03/09

・展示が無事終わりました。来場してくださった方と、成功をお祈りしてくださった方々に感謝。隠せば良いことを書くと、結局、わたしの友人はあまり来てくれなくて、少し残念な気持ちもした。文章の調子は悪かったしいたし方ないところか。それに、身内だけで楽しむレベルで甘んじるつもりもない(今はそこにすら到達していないけどね!)。だいたい、自分は他人に期待しすぎるのだ。そう、メカニズムはこんな具合である。私は普段、人にあまり頼まない(いただけるときは遠慮なくもらう)。だから、たまに頼んだときは引き受けてほしい。そのたまにが、たとえば展示であったり、作品の発表だったりする。そこで100%に近い過剰な期待が発生する。この状態では、あまり人の都合を考えていない。大げさに書いたつもりだが、実際はこんなものかもしれない。お付き合いをしているときにも、このような手順で、機嫌を悪くしたことがあった。人に期待するのは決して悪いことじゃないと思うけど、思いやりとの調和を欠いてはならない。何度か繰り返し、再現を確認したから、たぶんいつか直せるだろう。

・カフェ展示のおもしろいところは、その狭さにある。展示場などと違って、順路のようなものはない。お客さんも同じ場所に居続けるから、会話量も立ち話程度ではなく、もっと長くなる。数時間と言うのも少なくなかった。だからアート的なインパクトも大事だが、物語や背景を存分に伝えるチャンスがある。じっくりと読ませる解説文もここでは役に立つ。もちろん、自ら解説することもできるし、お客さまの話を伺うこともできる。なかなか面白い体験だった。新しい作品ができたら、またやってみたいです。

2008/03/04

・しかし、同僚や先輩方のプログラミングは速い。2倍では効かない。これだけ速いなら小細工なしにハードコーディングしても、完成に持っていける。自分にはとても真似ができない。実際にはハードコーディングどころか、自分よりきれいだ。流れるようなコードです。しかも、ミスやデバッグが少ない上、省メモリや処理負荷の最適化も施してある。むむう。

2009/02/28

・展示が始まった。これを書いているのは3月3日で、思い出して書いています。次の日の夜までパソコンを触らなかった。普段息を吸うように触っているので、触っていないのを認識できる。禁断症状はないけれど、日常的ではないな、という感覚があります。道中、たいやき屋さんで買ったたいやきをほおばりながら、世田谷から徒歩で下北沢まで展示品を運んだ。さっそく展示のレイアウトを考えていると、いくつかの問題が生じた。まず、全部配置しても少しスペースがあまってさびしく映った。それから、展示品を設置するために必要なピンが足りなかった。また、作品を置くだけでは誰のどういう作品であるか分からなかった。紹介文のようなものがいるであろうということ。やはり実際にやってみて分かることは多いです。一番気になっていた、全体が閑散としてしまう問題は、フォトアルバムに入れておいた図鑑の写真を壁に貼り付けることで解消できた。展示作品にひとつひとつ対応した80枚の写真があったので、さながら動物園のような賑やかな雰囲気になった。こんな即興的なアイデアが浮かんでぴったり来るのも、ライブ感があって面白い。リクエストをいただいたので、展示が終わったら写真なども載せてみます。文章だけでは伝わりきらないであろう…。

・初日は一応、オープニングパーティとしてみたのだけど、残念ながら自分の友人は一人も来なかった。人間関係が無いのを嘆きつつ、普段怠っているのだから虫が良すぎる思いがした。だいたい、友人の多くも家族も地理的に遠い。まだまだ時間と距離の問題は解消されていないなと感じました。幸い、共同展示をしてくださった方の友人がいらしてくれてずっと居てくれたので、終始満員のカフェ『リトルベルゲン』でした。小さなカフェで、8人ぐらい中にいると、もう一杯です。通りがかりの人々は必ずと言って良いほど、中を覗くのですが、人が多いと判断するのか、作品が届かなかったのか、そのまま通り過ぎていきます。それが少し残念でした。もっと色んな方と話したかったです。と言っても、いらした友人の方と話し過ぎて、そうそうに体力がゼロになってしまいました。一生懸命会話をすると3時間ぐらいでばててしまう。今までそんなに会話をしてこなかったのか、それとも体力の低下に関係があるのだろうか。色々書き連ねましたが、ケールの作品『マンチキン』を楽しんでもらえたようで、それがすごく嬉しかったし、もうそれだけで満足でした。4年前に出展したデザインフェスタのときは、当事者意識が少し足りなかったかもしれない。あのときもとても楽しかったが、今はそれに加えて真剣だ。

2009/03/01

展示は3月8日まで。最終日は撤収もかねて自分も居ます。

・おや。年がひとつ増えてしまったようだ。そういえば、昨日一緒にリトルベルゲンでお祝いをしたのだったっけ。ケーキを買って、お客様と一緒に食べました。夜は元ケールの2人も遊びに来てくれて、プレゼントまでいただいた。ハッピーバースデーと書かれたケーキの帽子と、ムックの毛糸のパンツだよ。去年も下着であった。さて、この連続記録をどこまで伸ばせるか。実家を離れて、もう二度と誕生日を祝われることはないと自然に思っていたけれど、温かい仲間ができて祝ってくださる。最初は恥ずかしかったけど、今は楽しめています。申し訳ない気持ちは相変わらず。私自身が甲斐性もなければ、プレゼント選びも得意じゃない。だから、せめて、別のことで恩返ししようと思っているよ。それで許して貰えるだろうか。

・昨日はそのままリトルベルゲンに宿泊。マスター、ご迷惑をおかけいたしました。そのまま店の営業開始時間である夕方まで居座って、閉められたカフェの中で1人読書をした。これは幸せな時間だった。昨日とは好対照で空間を独り占めした。店のCDプレイヤーが壊れていたのか、鳴らなかったので、店の外を通る人々をBGMにした。この辺りを通る人は賑やかで老若男女さまざまな声が交じり合う。楽しそうな声が多いのが下北沢らしい。

・夕方、店がオープンし、マスターが到着。結局一度も使わなかった店の鍵をお返しし、夕食をいただく。お金を払うことをマスターは気になさっていたけれど、自分は好きな人やサービスにお金を払いたい。反対に言うと、そうではないものにはあまりお金を払いたくない。よって、どうか気にしないでいただければ嬉しい。もともとお金は価値を交換するためにある。ごく普通の考えであるけれど、少し説明がいるのが不思議だ。みんな一体何にお金を払っているのだろう。お金の行き先を想像しないのだろうか。

・常連のお客さんがいらして、作品を見ていただいた。お二人とも人生の大先輩で、若輩者の作品なぞ興味はないかもしれぬと思ったものの、丁寧に見てくださって嬉しかった。感想も書いていただけたようなので、展示が終わってからゆっくりと読ませていただきます。ありがとうございました(ここはたぶん見られないかと思いますが…)。ここに来る人は平和な人が多いよ、という話もしたけれど、本当にその通りだと思った。

・世田谷に戻って、パソコンに触れてみると、誕生日を祝うメッセージがたくさん届いていた。まったく予想していなかったのですごく嬉しい。こんなに嬉しいことだらけで良いのだろうか。少しいただきすぎている気がする。このブログが少しでもお返しになると良いけれど…。アメリカのカリフォルニア、トルコのアンタルヤ、日本の名古屋、そして広島。遠いからこそ、有難さと嬉しさが届くのです。

2009/02/27

・1日に2日か3日過ぎているかのようだ。自分の主な役割が2つ以上あるのだから、そりゃあ倍にもなります。いいかい、地に足をつけるのを忘れないように―この1文の調子は、世田谷に向かう電車の中で読んでいる『ビジネスマン、生涯の過し方』から。当ブログを通じて知り合えた方に薦めていただきました。啓蒙書の類は何冊か読んで、もう違う書物は読む必要がないかと思っていたけれど、この本はとても新鮮です。それはビジネスマンの日常についてだけではなく、題名どおりの、ビジネスと生活をバランスよく含んだ内容になっているからです。ひとつ挙げれば、母なる自然から学んだ多くのことについて、静かな調子で語っている。私は偏った生活をしがちで、生きる力が低下しているように感じていたし、同書を読んで、さらに警告を受けたような気持ちになりました。週末を世田谷で過すのは、たとえば3ヶ月前よりはバランスの良い生活だけど、もう1ヶ月ほどで終わるかもしれない。そうしたときに、制作一辺倒の生活にならないように。生きるとはどういうことか。それを考えながら生きるのだろうか。

・明日は『ケールとはしもとかな?展』の初日です。前日だと言うのに仲間が集合しそうも無い…と思っていたら、零時を過ぎたぐらいにしっかり集まってきた。よいよい。前日の高揚というのは良いものです。あれ、私いがい誰も気負っていない。おかしいな。みんなすごいな。確かに準備はだいたいできているけれど。

2009/02/26

・休息をとって明日に備えるべきところではあるが、『あぺぽぺ』が気になってしょうがない。ついプロジェクトを開いてしまった。来週以降で、仕事がそこそこ落ち着いてから本格的に再開したいが、どこから作り始めようか考えるのも楽しい。これだけは作りたいし、他にもまた作ってみたいゲームのアイデアが浮かんできて、かなりの待ち行列を形成している。これらをすべて落とし込めるだろうか。時間を想像せよ。創造せよ。

・わたしの作品や表現がどれだけ受け入れられるか、あるいは興味を持ってもらえるかは、表現そのものが持つ魅力と私への期待や信頼の合計になるだろう。私そのものへの魅力と置き換えても良い。本当に価値があれば、見てもらえる。そのような気持ちになるものだ。

・依然、まともな夢を見ないどころか、ひどい夢ばかり見ている。知人が突然結婚してまた1人減っていく様子を過剰に演出したものや、昔のコンプレックスをぶりかえしてかき乱そうとするものなどだ。まるで過去が底なし沼で、現在の私を引きずり込もうとしているかのようだ。もしかすると、良い夢も見ているが、これらの夢が強烈過ぎてかき消されるのかもしれない。悪夢から覚めたとて、隣で寝ている人もいない。ただ、考えられることとして、日常の満足とバランスをとっているのだとしたらなかなか優秀だと思います。そうなると、日常が厳しいものに、希望も幸せも感じられなくなったとき、たとえ一時でも夢が救済をしてくれるのだろうか。

・金曜日になるのが早い。

・不況ってへたれ人間を増量するのだろうか。私などはへたれのもっともたる人間だと思っていたけど、その私からして、おいお前大丈夫か?それで生きて行けるのか?甘えすぎちゃいないか?と心配になる人が目につく。自分自身について、たくましくなったつもりはありません。

・太宰さんや芥川さんの時代も同じような空気が蔓延していたのかもしれない。

2009/02/23

・ケールの仲間にプログラムを書いた。言葉のリストと文字数配置から歌詞を自動生成する単純なもので、デバッグ込みで20分ほどで書けた。GUIではもちろんない。にも関わらず、効果は絶大であった。絶大というのは仲間が喜んで使ってくれたという意味である。多少のおべっかはあったと思われるが、それはいい。そもそも、手芸や声を主戦とする彼女とプログラムが交わったのがとても驚きで、もちろん嬉しかった。驚きの度合いは間違いなくこの1年ぐらいでは1番だ。プログラムにそのような可能性があるのを、あきらめていたどころか、模索すらしていなかった。

・それから、作った歌詞をプリントアウトして、気に入った箇所に丸をつけた。楽しい時間だった。調子に乗って100回ぐらいプログラムを走らせたら、100枚以上印刷しても終わりそうに無いので、途中で中止した。単純なランダムだけどけっこうな詩人だ!仲間の感性と私のプログラムの共同制作。

・そもそも、前日に歌詞を考えて、私が書いたのを採用してもらったものの、どうもしっくり着ていない様子であった。共同作業にありがちな風景だと思います。こう着状態が訪れた。そこで、押し通すこともできたし、あきらめることもできた。しかし、そのどちらも採用したくなかったし、なにより時間がまだ残っていた。話しているうちに、プログラムを使ってみようというアイデアが生まれた。いま思い出しても素敵な瞬間だった。上に書いたとおり、プログラムの可能性を過小評価していたから、冗談半分だったけど、一軒家を使わせていただいている環境の充実と、がんばっている仲間を見て、廃棄物を作ることになっても良いから作ってみようと思った。個人的には忘れられない1日になった。たっぷりと時間をかけてコミュニケーションをとって、相手を理解しようとしつづければ、やがて何かが創造されるのだと理解した。もう1人の仲間とも同じことができるだろうか。

・たとえば、誰かと、1ヶ月まるまるコミュニケーションをとるのに使いつつ制作したらどうなるのだろう?1年では?20年あれば子供を育てられる。時間をかけるとはとてつもない結果を生む。1時間では制作できない、1日ではできない関係が作れる。独りももちろん良いが、もっとわくわくするのは複数の人間でそれを試すことだ。時間管理に優れた、あるいは潤沢な時間を持っている人間と制作を続けてみたい。作る楽しさがまたひとつ増えた。娯楽があふれているからほとんどの人は知らないまま一生を終えるだろう。私だって運が良くなければ、死ぬまでこういう体験はできなかった。これはもう止められないよ。

2009/02/22

・居候させていただいている世田谷の家の大家さんとお会いした。部屋の片づけを3時間ほどお手伝いして、それからお茶をいただいた。銀座で買った茶菓子と言うのだろうか。美味しかった。話せる機会ができて良かった。これで安心して制作にうちこめる。後どれくらい使えるか。体の運動にもなったし、もちろん作業もした。バランスの良い1日が過ごせた。

・1人でいない時間を作るとすぐに気がつくのだけど、感情が簡単に乱れる。たとえば、制作をしているときにリラックスされたり、娯楽を楽しむような笑い声が聞こえ続けたりすると、それだけでもうだめだ。なんと脆い。これは敢えて触れるようにして、律する機会とするべきだろう。制作の重要な瞬間ぐらいは自分で分かる。そのときは遮断すれば良い。感覚で計ってみたところ、復旧に1時間ぐらいかかる。直す方法で分かっているのは、風呂や散歩、睡眠をとること。

2009/02/24

・パソコンが帰ってきた。これで100人力だ!さっそく日記を書く書く。

・仕事はいよいよ佳境。2週間ぐらい気合を入れてやらねば、食われてしまいそうだ。

2009/02/21

・パソコンを修理に出したことにより、 日記を書けなくなってしまいました。 日付を確認してみると、 10日ぶりということになる。 これだけ間が空くと、 1ヶ月でも同じくらいかもしれない。 1年はまた違うだろう。 パソコンで書くのが一番早いし、 慣れもあるから、この間、日記は書いていない。 鉛筆で書くのは、 ゆっくり考えたいときや、 文字を空間に配置したいときです。 日記のような簡単かつ勝手に頭から沸いて出てくるようなものは、 パソコンが合う。 もちろんある程度のキー入力速度が必要で、 頭から出てくる言葉が入力速度を大幅に超えると、 ストレスがあったり、 ミス入力が増えます。 文の途中で次の文の入力をしてしまったりだとか、 そんな感じです。

・間隔が開いたとは言っても、 10日ということは、 週末はあまりない。 多くて4日。 今が土曜日だから、 その間に3日ぐらい休日があった。 この休日はとても良い休日だったので、 日記に残したい。

・と、 その前に仕事についても。 仕事は量が増えたというのが大きな変化です。 これは予想通りで、 ここからしっかりと自分の能力を発揮せねばならない。 もちろんこれは体調管理が条件で、 睡眠で回復できないほど、 すなわち睡眠を削ってまで、 プライベートでがんばってはいけないということ。 回想的な日記になっているので、 少し丁寧語の割合が減っています。

・それはいいとして、 プライベートは世田谷に週末寝泊りするようになって1ヶ月が経つ。 体力的にどうかと思ったが、 いまのところ問題がない。 それどころか、 調子が明らかに増したぐらいだ。 オンとオフのスイッチがとてもきれいに切り替えられる。 世田谷の家はとても広く、 開放的だし、 銭湯に入ったり、 ちゃんとした料理を食べたりと、 多くの点で今までの生活と違う。 部屋を掃除したりだとか、 歩いたりだとか、 小さな日曜大工があったりだとか、 生活環境に敬意をはらっているため 体も適度に運動される。 朝は日光もしっかり入ってきて、 平日よりも早く目覚める。 仲間がコーヒーや紅茶も出してくれる。 全体的に時間がゆったりと使われている。 こうして生活のリズムが出ている。 環境の影響力を肌で感じているところです。 この生活は遠くない将来に打ち切られると思うけれど、 今までとくらべてずっと良い生活を送れたのは、 今後の日常にも影響が出るだろう。 さすがに東京に一軒やを借りて、 今のアパートと家賃をには行かないが…。 奇跡的な状況だと思う。 たまには奇跡もないとね。

・さて制作について。 先週の日曜日にたいしんさんが来て、 『あぺぽぺ』の音的な打ち合わせを行った。 しっかりと現状のプログラムを見てもらった。 見栄えはまったくないけど、 それでもだいたいイメージが共有できた。 たいしんさんは格好良い人間だが、 わたしと似ている点もあって、 とても話がしやすい。 遠慮なく会話をして(リミッタを切って)成り立つ少ない少ない友人の1人で、 合流するやいなや少し興奮してしまって、 乗る電車を二回間違えてしまった。気にしない人だったので助かりました。デートなら打ち切られていたかも。 興奮してしまうとどうにも良くない。 本能のままに会話に集中する。 ただでさえ、 会話が楽しいと思うようになってきたところで…。 そう、 それで、 たいしんさんの普段の姿勢で曲作りをすれば、 『あぺぽぺ』にかなり近いことが分かった。 十分にイメージをもってもらったのもあるし、 あまり指定はしないことにした。 音楽から驚きを受けたい。 自分が驚けることは、 作品制作の指針のひとつだ。

・たいしんさんとceleの曲作りもはじまった。 半分遊びだから完成するかは分からないけど、 とても楽しかった。 私は歌うことも音程もつけれないし、 書くのが好きだから歌詞を担当した。 書くことは適用範囲が広いので嬉しい。 それから歌詞に興味を持って、 この一週間は仕事をして帰ってきて歌詞を考えながら寝る、 というすごし方であった。 歌詞は詩と違うし、 文章とも違うのだな、 と、 書いてみて思った。 長い言葉は歌いづらそうだし、 ちょっと気分良く書いてしまうとあっというまに長さがオーバーしてしまう。 曲ができていて、 3文字、 3文字、 3文字ぐらいで連続して書かなければならないところなど、 日本語でも英語でもなかなか自由がなくて、 単語を入れていくぐらいしかない。 メロディー的には作りやすいだろう。 すでに、 おわり、 ました、 では、 歌にもよると思うけれど、 どうもしっくりしない。 世に出回っている歌詞の多くが似た言葉でできている理由のひとつが分かった気がした。 せめて、 5、 7、 5ぐらい使えればぐっと世界が広がる。 俳句の文字数はよくできていると思いました。 将棋で9×9が面白いサイズなのと似ている。

・調子の判断は、 例えば、 家事を楽しくできるかとか、 普段嫌いな人と楽しく話せるかとかでできるだろう。 できれば、 文字通り調子が良い。 わたしはいま、 調子が良いのだと思う。 家事って楽しくできるものであるな、 と思ったからだ。 それに疑問が沸いてきた。 深さのあるコップはどうやったらきれいに洗えるのか、 潜在で洗った場合にその洗剤をきれいに洗い落とすにはどうすれば良いのか、 など。 普段は洗剤も面倒だから使わないし、 きれいに洗おうなんて思わない。 1人で使っているというのもあるけれど。

・実家から差し入れ。ありがたい味噌汁の詰め合わせ。これだけあれば、今冬は間違いなく十分だ。ありがたい。よくここまで育ててくれた、と親元を離れてから随分経つが、頻繁に考えるようになった。自分の将来と重ねているのだろう。

2009/02/04

・日本人は調和が命。長所でもあるはずだ。調和の能力をもっと高めたい。それは反対の極にあると思われるものの調和。頭と体。感情と論理。右と左。孤独と幸せ。外と内。鬼は外。そうそう、節分の日があったそうです。トルコの方とチャットをしていて教えてもらった。これで良いのだろうか。もっと日本を知りたいし、楽しみたい。良い国だと分かっているし、悪いところもいくつかある国だと思います。

2009/02/07

・ケールは二俣川ハウスの整理整頓。大型ゴミとして捨てる冷蔵庫を除き、2時間ほどでだいたい撤去した。まっちゃんは掃除が早くて頼りになる。自分だけなら半日はかかったかもしれない。立つ鳥跡を濁さずの精神で掃除もして、ここを出るんだなあ、と、自分の家ではないけれどそんな感慨があった。2年ぐらいだろうか。もっと有効に使えれば良かった。ともかくありがとう。

・そのまま世田谷の家に移動。ここが新しいケールの場所だ。いつまで使えるか分からないけど、個人でも使わせていただいているし、ありがたみを感じて、もっと集中して作業をしよう。

・少しだけゆっくりして今度はカフェ『Little Bergen』へ。ケールの絵本を置かせてもらえる話になっていて、あいさつと打ち合わせを兼ねて遊びに行ってきました。マスターがとても気さくで柔軟な方で、初めてお会いしたのにうちとけてしまった。すると、話が発展して、お店をお借りして展示会を開催することになってしまった。なんたる幸運!しかも、マスターの『オープニングパーティをしたほうがお客さんも来やすいなの』の一言で、オープニングパーティまですることになりました。感謝!多謝!

・と言うわけで、下北沢の『Little Bergen』にて『celeとはしもとかな?展』を開催します。2月28日~3月8日まで。オープニングパーティは2月28日の13時から行います。と言っても、イベントがあるわけではないので、何時にいらしても結構です。この日記を読んでくださっている方で関東の方がいらっしゃいましたら、ぜひいらしてください。もちろん当日は自分も行きますので、お話しでもしましょう。お客さんが1人も来なかったら寂しいです。

・帰りは歩いて帰る。下北沢も世田谷であった。ちなみに行きは電車で渋谷を経由した。帰ってから地図を確認すると、まるで鋭角のブーメランみたいな路線だった。東京は電車が充実しているけれど、このように、たまに歩いたほうが近い場合がある。

2009/02/05

・外に出ると外に出る人と出会う。では内にいる人と出会うにはどうすれば良いだろうか。今はインターネットがあって繋がることもできそうだけど、それも私から見たら外に思えます。

・ここのところ平日の作業がうまくできていない。1、2時間は向き合っているけれどそう感じるのは、きっと進んでいないから。今日もひとつ小さなアイデアが見つかって、さっそく試しているところです。だけど、試行錯誤の前半部分で2時間を使ってしまった。思ったことをそのまま形にするには、もっと潤沢な時間を用意するか、もっと高速にプログラミングできなければならない。本当に良いアイデアなら、明日以降に持ち越してもなんら劣化しないはずだけど、鉄は熱いうちに打てとも言う。

2009/02/10

先日日記に書いた(と言っても、同じ日にアップした)、私がリーダーをやらしてもらっているceleの展示の詳細はこちらです。

cele×はしもとかな?展(実名で出ているが気にしないでくれや)

2月28日のオープニングイベントには、もちろん私もいます!お話しましょう。

2009/02/06

・2ちゃんねるで柴田淳のスレッドを見ると、痛いところを突かれた気持ちになった。自分のこの日記なども明らかに、自分の日記帳に書いてくれ、という内容です。表現者とか作品とか連呼していますし、人に読ませる文章でもなければ、ましてやエンターテイメントではない。3行で書くのはできない。昔も長歌より短歌の方が人気があったのだろうね。たしかに国語の時間でも、長歌は長いと思った。超過していた。今なら普通に読める。

・2ちゃんねるに書き込む人間が、もっとも一般的な層かはさておき、純粋に楽しみたい人が多いのは見て取れる。外に出て人々を観察してもそうだ。娯楽には楽という字が含まれているように、負荷なく楽しめる、つまり分かりやすいものが評価される。個人的には、よく飽きないな、と思う。毎日ご飯を食べても飽きないし、毎日寝ても飽きないように、毎日同じ娯楽を見ても飽きないのだろう。表現者と自分で言ってしまうような人と、そうでない人の違いは、いまあるものに飽きるか飽きないかの違いかもしれない。

・『あぺぽぺ』はもっと表現者っぽいもの、自分の日記帳みたいなものにしよう。その方が良かれ悪かれ、分かりやすそうだ。作った本人が恥ずかしいぐらいの作品でないと見せる意味がない。恥じらいの民になろう。

2009/02/08

・展示が決まったから早くも期待と緊張が始まった。母親譲りの心配性です。世田谷の家で、展示方法や展示物の増強を話し合う。サイトも、有り合わせで良いから作っておきたいところです。個人の作品も出したら良いと提案した。しかし、私の作品はまだできていない。ゲームプログラムは時間がかかるよ。

・なんで28日に決まったのだろうか。あと3週間しかないし、土日のペアが2つしかない。でも、今のケールには、これくらいの急な刺激があった方がやる気が出て良さそうです。いろいろなことが加速していく。個人の『あぺぽぺ』もとても作りたいが2月の制作時間は半分程度に抑えよう。15日にtaishinさんと会う予定だからそれまでにもう少し作っておきたいが…。仕事も佳境に入ってきて、何だこれは、という目まぐるしさだ。心身のバランスが問われる2月になりそうです。焦るのは制御しきれないけど、嫌いじゃない状態。

2009/02/09

・女性2人と秋葉原ツアーにでかける。もちろんお目当てはメイドカフェ。2件ほどお気に入りの店を案内してもらった。正統派を基準に選んでいただいた。最初の店では「お人形さんみたい」と感嘆する同行者に同意する。それぐらい細い。コーヒーを持つ手が折れないか心配になるほどだった。芸能人を目指すメイドさんなのでしょう。工芸品ですなありゃ。愛でるものであって、実用的ではない。2件目のお店では宝塚でいう男役らしきメイドさんが素敵でした。いやはや、良い目の保養になりました。今月はもう息抜きはしない予定です。それでたぶん大丈夫。ちなみに両方のお店とも女性のお客さんがいました。かわいくて若い女性は、男だけのものではないのでしょう。今のところ、私は同姓の人間を愛でる趣味は持ち合わせていない。けれど、小さいころからそう教えられたらどうなっていただろう。そんなことを考えてしまった。

・コスチュームプレイ衣装のお店にも行きました。試着は負荷とのことで、同行者のコスプレ姿を拝むことはできなかった。これは次回以降の楽しみとしてとっておこう。条件として、自分もコスプレせねばならないのであるが、私はもう見た目はまったく気にしないので、どんな格好をしても平気だろう。ちなみにお2人は、あかずきんちゃんの衣装が気に入っている様子であった。なぜかそのフロアに中国人の小学生が数人いて、商品を物色していた。あとで分かったのはそれが修学旅行であることだった。アニメや漫画のキャラクターにあこがれるのは私の子供のころと変わらないが、いつの間にか、衣装を使って成り切るのだね。

20090127

・パソコンが突然再起動するようになった。ソフトウェア的な処置はいくつか試しているが、直る気配はない。ウィルスの検査、スパイウェアの除去、スキャンディスク、メモリクリーナ、不要なソフトのアンインストール、常駐ソフトウェアの削減、といったあたり。これらをすべてやっても症状が改善されないなら、ハードウェアの問題かもしれない。あるいはOSの再インストールが必要かもしれない。どちらも面倒であるから避けたいところです。使いはじめた直後は発生しなかったから、初期不良ではないと思う。100%とは言い切れないけれど。

・再起動されたらプログラミングに集中できない。せっかく早い環境になったのに、これでは旨みがない。

20090130

・もう金曜日だ。今週も月曜朝まで世田谷にいるだろう。まだ3週目であるが、このサイクルは異常なほどに速い。月曜日に帰ってきて、仕事して、木曜日の夜には移動の準備をして、金曜日はそのまま移動する。土日は違うところにいる。日常が二分されたかのような錯覚。かけもちという感じがします。

・今夜はケールのメンバーは来ない。孤独の続き。

・来週に音を担当するtaishinさんに『あぺぽぺ』を見せる予定。できるだけ動くものを作っておきたい。物語を動作させるようにするのが一番良さそうだ。

20090129

・どうも発想が凝り固まっている。自由じゃない。森毅さんの本を読んで思いました。ゆとりが足りていないのですよ。

・パソコンの突然再起動問題。インターネットをしている最中に再起動がかかっていたから、インターネット周りに原因があるのではと考えていたけど、ネットをしていないときも発生したから、どうも違う原因のようだ。Avast(無料ウィルスソフト)との相性が悪いのかな。修理に出すなら週末が良いかな(アトリエにある別のパソコンで作業できる)、などと考えていたら、電源の問題があった。モニターとパソコンのコードが同じタコ足にささっているではないか。これはかなり的中くさい。なぜなら、最初は別々の電源にさしていたからだ。その後、いったんアトリエに送り返品されたときに、現在の配置にしたはずである。直ってください。お願いします。

20090201

・朝から1日中制作。仲間は布を買いに新宿へ行き、また1人作る空間と時間。文章データに変換する作業が中心でシーン2まで終わった。予定の作業のほかに、いくつか小さな機能のアイデアが浮かんでそれも実装した。全体だと25%ぐらいできました。ここまでは地味な『あぺぽぺ』の中でも特に地味な画面で、一応きりが良かったので、動画にしてtaishinさんに送ってみたが、反応はどうだろうか。少しがっかりされるかもしれない。ただ、必要以上に見栄を張るつもりはない。少しずつしか作れない。いずれ見た目も向上させたいと思っています。

・毎週末に10時間ずつ作っているとすると、『あぺぽぺ』は半年ぐらいやっているから制作時間は250時間ぐらいになる。これらの時間の一切をコミュニケーションに使えば、一度ぐらい新しいデートができたかもね。もっとも、そんなことをしたら自分が自分でなくなりそうだ。大げさに言ってみたが嘘ではない。いつの間にこんな風になってしまったのだろう。

・仲間が作業を切り上げて、それなら気分転換にと『あぺぽぺ』をプレイしてもらった。実際に遊んでもらうのは初めて。全編まじめなプログラムなのに、そこで笑うかーというところで笑いおった。軽く悪態はついたけど、嬉しかった。やはり反応があると嬉しい。たとえそれがマイナスの反応であっても、ゼロよりは。

・笑ったし、お世辞かもしれないけど、続きを遊んでみたいと言ってくれた。ではこのまま作り続けよう(どのみちそのつもりであるが)。ただ、ゲームに限らず何でもよいけど、作るという経験が物語をとっつきやすくしそうだ。その経験値がない人がプレイするとどうなるか気になった。物語の補強が必要かもしれない。

20090202

・新パソコン。電源を分けることで解決したかに見えたが、どうもだめみたいだ。しかも、今日は短時間に3度再起動した。もしかすると酷くなっているかもしれない。できればロスなく作業したいが、いったん修理に出す可能性もあるだろう。あとできることは常駐ソフトのアンインストールぐらい。

・ああそうか。温度が原因かもしれない。立ち上げた直後の再起動が多くて、その後安定するのも納得がいく。週末部屋にいなかったせいで暖房はつけていないし、温度がとても下がっていた。何より2月になった。調べてみると、だいたいの部品が0℃~を想定した動作になっているらしい。部屋の寒さからしたら、不安定になっても不思議ではない。明日は暖房をつけてしばらくたってから、起動実験をしてみます。起動がとても早いパソコンで、ネットに接続される方が遅いのだよなあと思っていたら、その前に部屋を暖める必要があるなんて。

20090131

・ところで、もろもろの都合上、日記は月曜日にまとめて書いています。しばらくこの状態が続きそうです。できるだけ時系列に書いているけれど、内容の重複や前後があるかもしれません。あまり気にしないでください。たとえまとめたとしても、1週間を振り返るのは良いと思います。良くも悪くもまとめて書くと要約になる。ささいで繊細であるが、大事なできごとや発見は、メモなどを取らないと忘れてしまって、もう書けない。しかし、メモには欠点があるという視点もある。メモというものは書いた時点で外側に出される。もしかすると、頭の中にとどめておいて、ふとした瞬間に感性として発揮された方が良いものもあるだろう。それにメモを取る姿勢を押し出しすぎると、メモが前提で話を聞いてしまう。それはデジカメで撮るために風景を見るのと同じことだろう。インターフェイスがはさまることで直接的な体験にならない。そういう話だったと理解している。

・ひたすら物語の文章を『あぺぽぺ』が理解できる文章データに変換する作業。本当は『あぺぽぺ』が発展して、ゲームプレイしながらゲーム世界を作り出したい。すなわち、プレイした瞬間にプログラムが理解する文章データを吐き出すしくみだ。しかしながら当然、このしくみはプログラミングせねばならない。

・ただ、今のところ、欲しい機能を洗い出して一気に作るのではなく、母体のようなプログラムを組んで、それからその上に乗せるものは必要になったときに作るという姿勢で開発している。具体的に言うと、元の文章を文章データに変換しながら、そこで必要になった機能を同時にプログラミングしている。とても仕事では薦められないやり方であるけど、それこそが趣味の楽しみで可能性で領域だと思う。手作り感みたいなのもあります。この作業を物語すべてに適用したとき、『あぺぽぺ』が完成します。今日は10%ぐらい終わりました。

・夜にケールのメンバーが来て、2人で作業する。孤独なのも良いけど、隣で別の制作をしている仲間を感じながらする制作もまた至福の時間です。こういう日常が普通になれば良いのに。週に2日あれば、普通と言えるかもしれないですが…。

20090120

・テキストデータをブログにアップする形式に変換する自作ツールが、インストールライブラリの関係で使えなくなったらしい。とても簡単なツールなので作ることにした。小テストみたいなものです。以前と同じ機能を作るのに10分はかからなかったけど、ついでに文字コードの変換も行うようにした。かなり便利になった。文字コードの変換を自作するのは手間がかかるから、『Charset Converer』を使わせていただきました。コマンドラインから呼ぶだけ。ありがたいです。

・もう4時であるか。今日1日のゲームオーバー。

20090123

・一週間もはやい。もう週末になって、今週も世田谷の家につきました。自分がついて少し経って、仲間はすたすた帰っていきました。ちょっとさびしい気もしたけど、この広い空間に一人。孤独に制作に向き合えます。切望していた環境。では作り始めようか。まだ環境周りの準備も必要であるけど。

20090121

・体感的な話ですが、ごめんなさいと言われる回数が、言う回数よりとても多いようです。とくに女性から、そんなことでわざわざ謝らなくて良いと思うことを謝られる。ひねくれた意見だと、何度も謝るぐらいなら気をつければ、と思うし、別のひねくれた意見だと、言ってる内容の度合いよりも罪悪感の方が強いだけなのかな、とも思う。ざんげみたいな機能があるのかもしれない。でも、自分は牧師ではないので、そんなに謝られると、ふられたときに言われるごめんなさいを思い出します。数年前まで、この第三の男みたいな感覚が耐えれなかった。いまは何とか受け止めれられる。勝手に悪いほうへ想像していくのを自制できるようになったからだ。

20090124

・デモ動画に音の作り手から返信があって、その文面が質/量ともに濃い内容で、とても嬉しかった。ここまで熱心にお便りいただいたのは初めてかもしれない。それぐらいすごかった。自分ごときにもったいないとさえ思った。ありがたい。そこには『あぺぽぺ』の姿、形、可能性が示されていた。完全にひとりで作るつもりであった『あぺぽぺ』は、共同作品と呼びたいものに変わった。たとえ、彼の都合が悪くなって、今後一切のサポートがなくてもそう呼びたい。それぐらいの仕事をすでにしてもらった。ますます意欲が沸いてきたし、なんとしても『あぺぽぺ』は完成させないといけない。生きるか死ぬか。それぐらい思って作りたい気持ちです。最後の作品というわけではないし、まだまだ人生は続くから、健康と情熱を保ちながら作っていきます。地味に地道にたゆみなく作り続けるために、自己の管理、制御を上手に行って行かないとね。

・世田谷の家に足りない環境を構築した。LANケーブルの先端がちぎれそうになっていたので、かしめ工具と先端を買ってきて修理。工作はひさしぶりだし、自発的に行ったのは、20代になってからは記憶がない。それがやってみたいと思ったのは、父親と森博嗣のブログの影響かもしれない。森氏のブログが終わってしまったのは残念だった。自分は幼いころからずっと不器用で、父親がとても器用に見えたものです。とても格好良かった。ミニ四駆のコースをダンボールで自作してもらったときはすごいと思ったし、友達を呼んで遊んだときにとても自慢だったのをよく覚えている。可能性は良くて五分五分程度だと思うけれど、いつか自分が父親になるかもしれない。多くの方が抱く第一印象と違って、男女としてお付き合いすると、私は亭主関白で何もしないところがある。結婚してもその可能性が高い。それでも機会に恵まれたとしたら、せめて学ぶ楽しさと作る楽しさと考える楽しさを親として教えたいと思っています。そのような気持ちが工作に向かわせたのかもしれない。子供は親を見て育つに決まっている。

・元のケーブルを切断したときは、怖かった。これで工作に失敗したら、一時的にでもネットが使えなくなる。なかなかうまくできなくて、30分ぐらいの時間だったように思うが、とても長い時間に感じられた。かしめ工具と部品のほかにニッパやペンチなどを使った。相変わらず不器用なことが確認できた。ちっとはまともにできるようになりたいと思った。これも例によって、小さいころからずっと両親に指摘されていたことであった。せいぜい、下手に手を出して怪我をしないように気をつけます。

・工具や部品を手に入れるのに、世田谷→三軒茶屋→渋谷と距離を伸ばしつつ探して、どこの電気屋にもなかったので、結局秋葉原に行った。パソコンは自作しないから知識は少なく、欲しい品が手に入るか不安であったけど、やはりここにはあった。パソコン周りの部品はインターネットか秋葉原で手に入れるのが普通なのかもしれない。こもって制作の休日が続いているので、この連続的外出は体力を消費した。おそらく疲れるぐらいに体を動かしたり外に出たほうが、体には良いのだろう。疲れると制作ができないから、どうしてもさぼってしまう。今日も途中までは疲れずに帰ってこようと思ったが、途中で開き直って、疲れても仕方がない日に設定した。環境はさっさと作り、来週からがんばろう。近所の銭湯に入って疲れをとる。お湯は「ふつう」「あつい」があって、「あつい」に入ったところ、問題なくつかれた。案外平気なのかもしれない。

20090122

・『あぺぽぺ』用の新しいSEが届いた。ほしかったプレゼントをクリスマスにぜんぶもらって、どれから遊んで良いか分からなくなってしまった子供みたいな気持ちになった。純粋に何度もただ鳴らして遊んだ。楽しかった。『あぺぽぺ』に組み込んでみる。まだぜんぜんできていないのに、自分自身で遊んでしまった。仕事でも絵や音がきたらわくわくするが、こんなに嬉しかったのは初めてです。なにしろ、この音を思う存分好きに使って良いのです。それも自分だけの音。

・どの音をいつ鳴らそうかな。全部で30音ぐらい作っていただいて、もう無限の組み合わせに思えます。さっそくおもちゃのように鳴らしてデモムービーを作って、音の製作者の方に公開しました。無論、もっと効果的に使わないといけない。

・もちろんタダで作ってもらったわけではありません。この音たちにお金を払わなければいったい何に支払うというのか。価値のあるものとお金を交換できる喜びにふるえています。

20090126

・友人の奥様が妊娠されたとのこと。おめでたい。こうやって周りの状況が刻々と変化しているのを感じとる。私も若いがいつまでも若いわけではない。

・近頃の日常のテーマはコントロール。特に健康と情熱と時間と空間。ほとんど全部でした。

・渋谷asiaでイベントがあると聞いて、前文章さんを思い出した。数年前にeNDというイベントに誘っていただき楽しかったのを思い出して、ちょっとWEBで調べてみると、会社を起こされていた。おお。やるなあ。そこまで親しいお付き合いではないけれど、がんばっていて刺激を受けた。

20090125

・体の回復に時間がかかったのか、昼過ぎに起床。もっとも、それぐらい寝れるということは、世田谷の家(アトリエと呼んでいます)に慣れてきたとも言えそうです。夕方から多摩美術大学に友人の作品を見に行くことになっているから、それまでにしっかりと制作しよう。手始めに物語の文章を組み込むことにした。音の制作者に渡した映像があまりにも適当で申し訳がないのと、そろそろ本編を作りたい気持ちがあった。これはプログラミングと言うよりもスクリプティング(要するに手入力)なので、作業といったところ。2、3時間でできあがっている本筋の物語を組み込めた。再生してみると20分ぐらいかかった。まだ書けていない最後の部分を合わせても、30分以内にはおさまりそうです。最初だし、コンパクトな作品にしたかったから、丁度良い分量になりました。

・きりの良いところまで作って、多摩美術大学へ。道に迷って20分歩いた。運動になってしまったが、その分、見れる作品が減ってしまった。友人と合流し、展示作品を見る。アーティストの卵がうようよいる。みずみずしい作品は商売にどっぷりとつかっていると見れないものばかりだ。自分の作品の見方というのは、えこひいきが堂々とあって、知っている人間の作品はじっくりと鑑賞し、そうでない人間のものは、さっと見る。そうすると、作り手をしっていなくても届くほどの力を持った作品だけが届く。友人のパートナーと会ってお話をした。とても話しやすい方であった。何かご一緒することもあるかもしれない。彼の作品は音響デバイスをつかったもので面白かったが、まだまだ試行錯誤の余地が感じられた。今後を楽しみにしています。プログラミングと連動できそうだから、気が向いたら絡んでみよう。

20080111

・『あぺぽぺ』。物語を書き始めた。何度目だろうか。別に前の物語が嫌になったわけではなく、規模や全体のバランスの問題である。物語が大きくなりすぎると、プログラム、絵、音のすべての規模に影響する。そうすると完成が困難になる。私には作れない。だからより短い物語にしたいのです。書き始めたのは、短い物語ができそうだから。10000字程度に収まるのではないか。10000字はゲームプレイだとどのくらいだろう。1時間ぐらいだと丁度良い。確か、以前も同じように考えて測定をしていなかった気がします。

20080117

・パソコンを配送。これでまた1台になった。はなればなれ。2台ある状態も使い勝手が良かったが、アトリエは期間限定であるし、ノートパソコンを買う可能性もある。遠くないうちに2台の環境に戻るだろう。

・配送が終わるやいなや、アトリエに出発。横浜を出て、渋谷、三軒茶屋、松陰神社前と乗り継ぐ。三軒茶屋と松陰神社前は世田谷線という線で、広島の路面電車に似ていて、こじんまりとした電車だ。関東でこのタイプは江ノ電の次に見ました。人が少ないことを証明していて、良い気分です。東京に近くて人が少ないというのは良い条件だと思います。不動産の価格が気になります。

・メンバーと合流し、さっそくアトリエへ。ついたらさっそく探索。探検は大好きです。制作が目的だからアトリエと呼んでいるけど、普通の一軒家です。それでも、一軒家が週末限定とは言え、生活の空間になるとは、少し前までまったく想像ができなかった。ありがたい機会をくれたケールの仲間に感謝するしかない(神様に見えましたとメール済)。いまのままでは、一生このような家にすめないであろう。誰かのおこぼれをもらわない限り。

・パソコンが届くまでの間、私は何も作れない。それで初日は、だらだらさせていただいた。こんなんで大丈夫だろうか。なべまでご馳走になってしまった。もう、がんばらねば。

20080118

・寝袋をソファーにしいて寝ました。寝たのは深夜の4時を過ぎていたはずだが、自分が一番先に寝たようだ。パソコンが届いたので、環境を構築しよう。どこに置くかで一番悩んだ。空間が広くて、候補がたくさんあるからだ。設備は普通の家であるから、テーブルがたくさんあるわけではない。食卓と座って使うテーブルしかない。わずかな期間のために机を新調するのも良いかと思ったが、居間と寝室をつなぐ廊下にスペースがあり、そこに置いてみた。観葉植物が置けるスペースがありそこにパソコンとキーボードとマウスのセットを置いてみると、高さは悪くない。しかし、奥行きが足りないのと、面が傾いていて操作がしづらいという問題があった。制作には致命的だ。そこで次の候補を探していると、キッチンにローラーのついた机みたいなものがあり、これをさきほどの廊下に置いてみるとキーボードとマウスを置くのにぴったりであった。これには運命を感じてしまった。パートナーと同棲して広い部屋に新しい物件を探すことになったら、狭い個室の専用作業場をぜひ作りたいと思っていた。そのイメージにとても近い。期間限定ではあるにせよ、こんなにはやく確保できて良いのだろうか。

・広い空間に接続された小さな空間では、作品に向かうことを強制する。実に良い。午後からさっそく『あぺぽぺ』の制作にとりかかった。まず道の絵を作った。フェルト生地を画像に加工し表現してみたが、シームレスパターンがうまく作れなかった。アナログをシームレス化するのは、いまの自分の技術では難しいそうだ。これは次回以降に挑戦しよう。それから、物語の続きを書いた。これが驚くほど進んで5000字ほどかけた。これだけで1日の成果としては十分です。短い物語であるから、本筋の90%以上は書いた。すべての始まりの小ネタ、といった物語。あとは落ちのない結末と脇道の人物の台詞だけだ。しかし、これが作品になって反応があるだろうか。分からないからこそ出してみたいのであるが。

20080116

・新しいパソコンの性能が良すぎる。もちろん喜ばしいが、制作に関して一点だけ忘れてはいけない注意がある。できあがった作品が遊ばれるのはこのパソコンではない。つまり、調子に乗って重いプログラムを書いて平均的なパソコンで処理落ちしてしまわないよう、気をつける必要がある。

・『あぺぽぺ』あと少しなのに。あと少しでゲームをつくり始められるのにそれがうまく作れない。どうしても使いやすくならない。

・ふたたびクロネコさん手配をし、送るパソコンを梱包。包む箱が新しいパソコンのものなので、衣類などをつめて衝撃を和らげることにしました。その前に、アプリケーションやデータの引継ぎをした。新旧のパソコンが別々になってしまうからだ。今度は古いパソコンが旅に出る。これが結構時間がかかってその時点で外が明るくなってきた。旅立ちの朝という感じがした。

20080113

・アトリエの解約手続きは完了。その手続きと前後してケールのメンバーの一人が、借りれる家を見つけてきてくれた。空き家でだいたい自由に使って良いらしい。ただ、その家で自分が泊り込んで作業してよいかが気になるところ。メンバー自身は良いのだろうけれど、私に対する信頼はないからだ。うっかりミスで火事の可能性はわずかにあるが、故意に損害を与える気はもちろんない。だが、信頼とは簡単かつ即時に成り立つものではないと、身にしみたばかりです。

20090119

※連絡についてのお知らせです。アトリエにパソコンを持ち込んだ関係で、パソコンメールocnアドレスでの連絡が遅れます。土日しかチェックできません。mixiとhotmail、電話、携帯メールは毎日チェックしますので、連絡は以上のどれかでお願いします。また、土日は横浜のアパートにいませんゆえ、抜き打ちで遊びに来ないでください。ま、数ヶ月に1人ぐらいしか来客はありませぬが…。

・昨日、インターネットをしていたら突然再起動がかかって驚く。何かリブート系のウィルスでも踏んだのかもしれない。念のためavastのスキャンを実行したがウィルスは検知されなかった。ノートン先生でないとだめなのだろうか。

・そう思っていたら今日また再起動がかかって、やはりインターネットをしているときであった。そこでインターネットで調べてみるとマイクロソフトのサポートページに“[システムのプロパティ] の [起動と回復] ダイアログ ボックスにある [システム エラー] の下の [自動的に再起動する] チェック ボックスがオンになっている。 ”と書いてあり、確認したところ、チェックが入っていたので、さっそく外しておいた。毒をもって毒を制す。これで直るとよいけれど、そうでなければ、ウィルスに犯されているのかもしれない。

・ケールはまた一人抜けた。残り3人だ。自分がリーダーをやっているからしかたがない。時代に反して責任という厳しさを要求する。束縛とは違うつもりだが、息苦しさを感じるだろうし、楽しくないし、希望が感じられなくなるのも分かる。実際にはこういう原因ではないが、これらが底をはっているのは、間違いないだろう。向きあうということは逃げれないとイコールで、疲れるし、人を遠ざける効果がある。豊かさの時代にあって陳腐な要求である。私はこうやって大切な人から逃げられている。今後もおおむねその傾向だろう。ネガティブに言っているのではない。例外には期待しています。

・だが、本当に楽しむには、希望を見出すには、こうするしかない。冗談ではなく、そう私は思っている。そこそこに快適で、そこそこに楽しくても満足できない。すぐ手に入るものでは、退屈でつまらなくなるのは目に見えている。心の底から何かを得たいと思えば、厳しさや辛さを避けられない。もちろんそれだけではない。喜怒哀楽のすべてを要求する。自由と不自由を要求する。厳しさと優しさを要求する。マラソンを例に出せばありきたり過ぎて伝わらないだろう。要約することや簡単なイメージに逃げることは、役に立たないどころか害悪だ。

・結局のところ、ケールはどういう存在なのだろう。私がリーダーになった時点で、方向が変わったのだろう。単にわいわいと楽しい集まりではなくなった。それが良いことか悪いことかは分からない。ただ私の意思であったように思える。たとえば『ビジョナリーカンパニー2』では、組織を作るとき最初にすべきことは人を選ぶことである、と書かれている(ちなみにその次に組織の目的を選ぶ、と書いてある)。私は人は選べないから、その条件は無視した。そのときのメンバーという条件だけを条件にした。それがどうだ。何年もかかって、私は人を選んでいたのではないだろうか。条件は個々の才能や技能ではなかった。意志だけであった。広い家に一人でいる。そういうことを考えた。

20080115

・独自にこしらえたデータ記述言語をシナリオスクリプトと連動させた。これで物語の中からデータを生み出せる。どちらも単品ではできていたけど、ようやく橋がかけられた。プログラムによる足場作りはもう少しだ。残りはこれらをゲームをプレイするぐらいに自由に簡単に生み出せるような操作を作りだすことだ。これで物語をゲームに閉じ込める作業が開始できる。必要なデータの体さえ変わらなければ、見た目はパラメータにしたがって後からいくらでも調整や拡張が可能であるからだ。

・近頃音楽はメロコアを聞きます。高校生の時に好きで、プログラマになる前にはうるさくてもう聞かないと思ったけれど、一周したのか、高校生に戻ったのか、勢いがあってさわやかで無意味に楽しい音楽が合う。ただ、少し違うなと思うのは、高校生の時はエネルギーの発散させるための音楽で、今は反対にエネルギーを注入するための音楽になっているところ。体や精神がエネルギーを欲しているのだと思います。老化のような老化でないような…。

・2番目のアトリエも良い感じに話が進んでいる。先週末に見学のチャンスがあったが、まだ片付いていないとのことで、今週末に延期になった。待ち遠しいし、その間に話があらぬほうへ進むかもしれない。よって、最後の最後まで気が抜けないし、また、借り手が見つかったら即時に退去しなければならないという条件がついている。だが、それでも可能性がある。さっそく家のパソコンの1台を郵送しよう。別の空間で作業をしてみたい気持ちがどんどん高まっている。

2009/01/04(お正月)

・私にとってお風呂に入るのはお正月だけ。 新聞をゆっくり見るのもお正月だけ。 テレビをみるのもお正月だけ。 家族とゆっくり話せるのもお正月だけ。 猫と戯れれるのもお正月だけです。 ただの冬休みであったころとは違う、 特別な数日間です。 テレビは両親が色々と録画してくれていたのを色々みた。 M1や日本放送協会のドキュメンタリーなど。 お笑いが多めで落語をはじめてみました。 立川談志さんのもの。 昔の概念が多くて理解できるものは少なかったけど、 表情やしぐさを見ているだけで面白い。 体ひとつ、 ひとりで、 よくここまで表現できるものだ。 とても刺激を受けた。 若いときのも見たけど、 老いた談志の方が情緒にあふれていて断然好きでした。 『芝浜』が唯一、 話が分かりやすくて、 落語として見れた。 『芝浜』のおっかさんみたいな人と一緒になって幸せにしたいけれど、 そのような女性は絶滅しているだろう。 均等になってきたし、 忍耐力を要求されない時代になってきているからだ。 忍耐の必要がないのに忍耐する人など滅多にいないだろう。 おおらかでたくましい。 よき母でよき女。 かつて世界で一番優れた女性たちかもしれない。 好きです。

2009/01/05

・アトリエ見学。 思っていたほどの圧倒的な広さではなかったけれど、 十分な空間。 一面の白。 だいたい事前情報の通りで、 ひとめで気に入りました。 すでに契約するつもりであったけど。 イメージトレーニングもしてきた。 すなわち妄想ですけれど。 家主さんと話をする。 とても良い人で安心しました。 敬語は完璧でないけど、 思いやりの気持ちが伝わるから問題ない、 と言った感覚が近いコミュニケーションでした。 自分と似ているのかも。 私の場合は、 遠慮がなくて、 飛んで火にいる夏の虫ですが…。 駅から近いゆえの振動もたいしたことなくて、 プログラミングはもちろん、 ミシン作業なども問題なさそう。

・もう1組入居者候補がいると聞いて驚く。 共同アトリエになるということだ。 自分の方が先約であるし、 一旦締め切られていたので、 人によっては断ろうかと思っていたけれど、 会ってみてこれまた良い人物だったから、 問題なく共同で使うことにした。 一緒にやろう。 最近の若者、 大学生は、 本当に礼儀正しいし、 平和的だなあと接してみて思いを強くした。 もっとも、 一度のコミュニケーションで心のすべてを知るほど私は長けていない。 でも、 だからと言って、 わざと否定的な印象を持っておくのも間違っているよね。

・見学会がスムーズに終わったのもつかの間、 見学会に参加できなかったceleのメンバーがアトリエに住み込みたいと言うので、 もう一度交渉再開。 良い返事だと良いけれど。 そのメンバーが強く意思表示するのは珍しいから、 できれば要望が届くとうれしいです。 何とか応えてあげたい。 仲間が制作に打ち込めるように。 作品を完成できるように。

・まだ自らがろくに作品を作っていないのに、 見守る視点になっていて危機を抱く。 だけど嫌いじゃない。 では、 これでいいのかな。 そして、 もう5年したらその傾向がさらに加速している予感がある。 つまり、 作るのに専念できるのは今だけかもしれないということだ。 もう専念できていないのかもしれない。 もちろん、 結果を残したいし、 残さねばお墓の中で後悔するよ。

・早くも、 自分の能力/容量を上回る、 今年の仕事/私事が用意されてしまった。 恋人とか新家族とかは入り込む余地がないように感じられる。 ではこれをがんばろう。 時間と空間と自らをコントロールして、 無事に鮮やかに正面から突破してみせよう。 格好つけすぎて階段から転げ落ちないように。

2009/01/08

・アトリエが諸事情で使えなくなってしまった。文字通り急な話、展開であった。 理由は詳しく書かないが、 とても残念だ。 振り込んだ家賃と配送したパソコンはユーターン。 とくに買ったばかりの優秀なパソコンには、 長旅ばかりさせて申し訳ない気持ちだ。 明日の夜乗り込んで週末はめちゃくちゃ制作してやろうと意気込んでいたのでショックと損失は大きい。 金額に直すと給料の数ヶ月分ぐらいにはなりそうだ。 だがしかし、 罪を憎んで人は憎まずという言葉を思い、 交渉していた方はとても印象の良い方であったので、 運が悪かったと嘆くしかない。 おそらくは、 事を隠密に進めればそのまま使えただろう。 しかし、 悪事を働いて成功するよりは、 堂々と失敗したい。 実際に使い始めてから追い出されるよりかは良い結果であったと思う。

・一番まずいのは、 ここで落ち込んで制作の手が止まってしまうことだと理解している。 こういうときこそ、 自分の強さを発揮する機会で(見せる人はいないが)、 また、鍛える機会でもある。 こんなことはいくらでもあるし、 自分ならこの程度のミスはいくらでもする。 ミスを恐れて不能に陥るよりは、 ショックが訪れる方が好みだ。 よって、 問題ない、 でなければいけないぐらいの出来事である。

・豊かであった人間関係が事務的になっていくのは寂しい。 特に誰も悪くないからね。 未来に対して運命という言葉を使うことは無いけれど、 こういうできごとを振り返ってみると、 運命という感じがします。

2009/01/07

・新しいパソコンにFlash/AS3の環境をセット。 celeのウェブサイト用です。 アトリエだとcele仲間と一緒に制作できる機会が増えるはずなので、 3ヶ月の間に公開できるところまで作りたいです。 『あぺぽぺ』もこの期間で完成させたいし、 仕事も佳境に入っていくし、 やることがたくさんあるようです。 体力と精神をバランスよく発揮/支配しないと上手く行きそうにありません。 ともかく、 セットアップはあらかた済んだはずです。 新旧2台が同じ場所にあるうちにやっておきたかった。 そして、 明日の朝にクロネコさんがきて、 新しいパソコンはアトリエに運ばれていきます。 2台が同時操作は3ヶ月後になりそうです。

・おそらく自分がせっかちなのだろうが、 けっこうみんな返事遅いと感じる。 期待する速度で返事をくれるのは、 いま関わり合いのある人間のうち10%ぐらいだろうか。 まあ、 早すぎてもびっくりしてしまうのであるが。 それほどみんな遅い。 しばしば自分を含む。 おそらく、 一旦保留しているのが原因だと思う。 慎重を期する内容でない限りその場で返答したほうが、 ささいな問題に何度も時間を使わなくて済むから、 できるだけそうした方が良い。 携帯電話が想像しやすいけど、 時間割り込みが頻繁に起こる社会だから、 仕方ないといえば仕方ないけど、 ここらへんを気をつけるだけで有効な時間の絶対量がかなり違ってくると思います。 積もると差がつくよ。

・話を戻すと、 住み込みの要望に関する返事もいまだ来ず。 重要な問題だし、 そんなに複雑な問題でもないから、 できれば早く返事が欲しいところ。 特に時間を開ける必要もなさそうに思えるけど、 きっと相談しているのだろう。 企業でも大きなところはここで時間を食う。 仕事はときに不回避だが、 せめてプライベートは足軽でいたいと思います。 尻軽は誤用。

2009/01/10

・静かなパソコンで作業をする。 空間が無音である。 ある空間にぽつんと1人置かれた状況。 これは集中できる。こういう空間がほしかったのだ。今の部屋でもパソコンひとつでここまで変化するとは。 やる気も断然でてきました。 体と空間と時間を整えることでもっと良くなりそうだ。 『あぺぽぺ』は少し停滞していたけれど、 再開だ。 改めて物語を少し書く。 ワイドモニターが来たのでワイドモニターにも対応させることにした。 ワイドモニターに対応させる方法について、ネットを調べると、 プログラミングで対応する情報がとても少ない。 もしくは、 私の知識、 能力が不足しているせいで見つからないのかもしれない。 グラフィックカードで対応できるのもあるけど、私の作品はそのような操作を苦にしない人だけが対象ではない。だから作り手側であらかじめ対応しておきたい。

・しばらくさがして、 新坂さんの『アスペクト比を固定したまま画面を拡大するツール』を発見、 使わせていただく。 最終的にはこれでうまく行ったが、 すぐには動かなかった。 しかも、 DLLであったので、 どういうしくみかまったく分からない。 幸い、 新坂氏が自ら解説してくださっているページを発見。 どうやらDXUTがDirect3DCreate9()を分捕っていて、アドレスがうまくフックできていなかった模様。 おそらく解説ページを読まなければ解決できなかっただろう。 コンピュータの低レベルな部分にアクセスして自由自在に扱うプログラムは自分には全然組めない。 新年早々、 未熟すぎて泣けてきます。

・taishinさんが音を作ってくれているので、 もっと音を生かした作品にしたいと思って音回りも調べはじめました。 しかし、 いかんせん、 音が波のデータ、 すなわち波形データの集まりでなりたっていて、 それらは数値の集まりである、 というぐらいしか知識が無い。 仕事では普通に音を鳴らしているけど、 しくみをまったく知らずして鳴らしているのである。 恐ろしい。

・まず、 音に反応して絵を動かしたいと思った。 リアルタイムに音のデータが取れればできそうだが、 その方法が分からず、 可能かどうかも分からなかった。 とっかかりもなく、 手詰まりになり、 mixiで質問させていただいた。 丁寧な回答とおろかな質問をなんどか往復させて、 できそうだと判断。 できないわけがないと思っていたけど、 知識と理解がないから、 まったく自信がなかったです。 教えてくれた方のおかげで道が見えてきました。 また、 その方の作成されたツールと、 ありがたいことにそのソースコードまで見せてもらった。 ああ、 レベルが全然違うな、 という印象。 コーディング速度が違うとひとめで分かりました。 ばりばり作れる人なのだろう。

・そして数学臭がぷんぷんしました。 これはプログラムというより計算式だ(コンピュータにおけるプログラムは計算そのものですよ)。 数値が小説家にとっての文章や、 画家にとっての絵みたいにイメージできるのだろう。 数学に関しては、 赤ちゃんと巨人ぐらいの差を感じた。 mixiで私の紹介文に数学ができると書いてくれた方がいて、 うれしいけど、 とても恥ずかしい気持ちではないか。 でも彼女には私は数学ができるように見えるのだろう。 それもまた間違ってはいない。 何で人間と人間はこんなに違うのだろう。 面白いよね。

・『あぺぽぺ』は音と文が中心になりそうです。

・それにしても日記って簡単に書けるから、つい書きすぎてしまう。 自分が体験したり思ったことだから当たり前であろうか。 ほとんど手が止まらない。 このくらいの速度で小説やシナリオが書けて、 面白ければ、 プロとして飯が食えるのだろう。

2009/01/06

・アトリエの家賃を振り込む。 住み込みはどうなるか分からないけれど、 アトリエを使うのは正式に決定しました。 必要な準備がいくつかありそうだから、 ピックアップして手早く片付けていく。 3ヶ月の期間限定だから、 入居と同時に制作開始するくらいじゃないとね。 元celeのメンバーの部屋に置いてあるceleの作品も、 元メンバーが引っ越すようなので、 この際引き上げておこう。 他にも、 冷蔵庫やコンポの大物もある。 運ぶなり処分するなりが必要だ。 持ってくのは楽だけど、 引き上げるのはなんだか面倒に感じるのは、 そんなものなのかな。 散らかすよりしまうほうが面倒くさいのと一緒であろう。 自分自身は、 クロネコさんにお願いせねばならないのは、 パソコンぐらいしかなさそうだ。 これはエコと言えるだろうか。 あとはノートとペンがあれば十分。 ああそうだ。 週末泊り込むのだから歯磨きセットとか着替えもいる。

合宿みたいな感じでとても楽しい。 新しい土地も味わえる。 こういうお金の使い方が自分には合っているのだろう。

2009/01/09

・新しいパソコンにはVC++2008 Expressをインストールしたので、 古いほうにもインストール。 わずかにエラーもあったが無事解決。 VC++2005 ExpressのときはDirectXを使ってゲーム開発するのにいくつか手順が要った記憶があるが、 VC++2008ではそのような問題はなかった。 簡単で良いです。 ディレクトリのパスを通すだけ。 悪くなったところはなさそうだし、 会社ではVC++2005(当たり前だがExpressではない)でを使っているけど操作の違いでとまどることも少なさそうだ。 コンパイル時間も短くなった気がする(気のせいかも)。

・改めてアトリエ探しをしよう。 celeのみんなにも協力してもらうことにした。 良い場所が見つかるとよいけれど。 引越ししたい気持ちも出てきた。 少なくても『あぺぽぺ』ができるまではしないと思うけれど。

20090101+α

・あけましておめでとうございます。 実家と呼ばれる極楽地に行っておりました。 猫が三匹に、 盛大な料理、 両親親戚とのだんらん、 オードリーと、 さまざまな接待、 サービスを受けて、 毎日酔っ払い続けふぬけになっておりました。 しかも、 携帯の充電器を忘れたり、 年賀状も書いていなかったりなど、 いきなりご迷惑をおかけしております。 乗車率140%の新幹線にて4時間超の苦行を敢行し、 ようやく現実へと帰ってきたところです。 メールでの挨拶は今から大慌てで順次行ってまいります。 年賀におきましては、 手紙という形で返させていただこうと思っております。 どうかお許しくださいませ。 新しい住所から素敵な名前をつけられたはがきもありました。

・さて、 今年ですが、 『あぺぽぺ』の完成に、 celeの反撃、 新しい仕事に、 もしかしたらあるかもしれない新しい出会いと、 楽しみと課題がたくさんある一年です。 1月の頭から色々と全開でぶっちぎります。 そしてなぜか、 新年の挨拶に、 「良いお年を!」と言ってしまう癖があるようです。 そうではなくて、 今年一年もよろしくおねがいします。 健康で楽しい一年にしましょう!