2016/11/06

・前回の記録よりさらに一段と涼しくなった。寒くなったといったほうが適切だろうか。寒いなと思って布団や毛布にくるまってつい寝てしまう季節がやってきた。

・前回の記録から数週間が経って、引越しから1ヶ月がすぎた。うまく、楽しく、やれているのではないかと振り返る。頭痛と腰痛が落ち着いてきたのも大きいかもしれない。生活に関する行動がかなり増えて、インターネット越しのコミュニケーションと創作に関する行動がかなり減った。一時的なものかもしれない。特に創作のほうは作れていない、という禁断症状がでてきている。

・とはいっても、いますぐこれを作らなければ死にきれない、というほどのがちっとした形、構想はあらわれてきていなくて、テーマのようなものがいくつか生まれているに過ぎない。それを育てたり捨てたり転がしたりしている。

・作品そのもののテーマではないけれど、生活や日常が十分に満たされていても、それを振りかざさないような作品やプロジェクトを提示したいという気持ちは持ち続けている。芸術家は健康を害しながら血反吐を吐きながら清貧でありながら作るといった固定観念は根強い。それに対する、作品を作るだけではなくしっかり営業や宣伝してビジネスすべき……というのも一理あると思うけれど、それだけでもない。お金はほしいが無理やりお金にするのも無理がある。

・引越しをし、一緒に暮らす人がいて、ある種の安定を得た。その上に創作や着想の基盤や習慣を載せたい。こういったことを考えていると、アーキテクチャのようなものを思い浮かべる。基礎を高めて、自然と何かが生まれるような状態を作ろうとしている。飢えだとか衝動だとかを絞り出すのでもなく、かといって運任せでもなく、ドモホルンリンクルのように着想や構想の一滴一滴を受け止めるような身体のシステムを作ってみたいのだ。

・そんなわけで『ヘルシープログラマ』を読んでいる。さらに、『哲学、脳を揺さぶる』/河本英夫と『「調べる」論 しつこさで壁を破った20人』/木村俊介が控えている。どれも僕の基盤を強化してくれる可能性を秘めているし、本の中から吸い出したいと思って借りました。北区の図書館はビジターとして訪れたときに良い印象だったけど、いざホームの図書館として(まだ一度だけれど)使ってみて、良い図書館だった。もしずっとここに住むのなら図書館にある本は処分しても構わない。賃貸が十分に広くはないのでそんな考えもよぎってきます。

・引越し後ほどなくしてから、吉増剛造さんを見習って、声ノートを録り始めています。まだ練習、助走の段階といった感じで誰かが聞いて楽しめるものにはなっていないけど、自分の着想の器として素振りのごとく記録していきたいです。今のところ1分ぐらいのものが10個ぐらい録れました。今日は気分がスムーズだったのか8分ぐらい断続的に録り続けました。最初は恥ずかしさ>楽しさだったのが、ようやく逆転してきました。

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Shirado Masafumi