2008/12/13

はっ!気がついたらRPGツクールを作っていた。 脚本を作ろうと思っていたのが、 脚本と演出まで作っていた感じです。 いつの間にか機能がでかくなっている。 あまり良い傾向ではないけど、 自分の要求がどうしてもそうであるなら仕方がない。 脚本エディタの段階でひとつ作品を残しても良かったかもしれないが、 『アペポペペイント』を一応リリースしたので良しとしよう。

・『あぺぽぺぺいんと』は反応が一人しかなかったのが寂しいが、 そもそも気づいてもらえないのが問題だ。 作品の評価は作品の質だけではないのだ。 作品をどのように見せるか。 広告、 営業、 宣伝、 流通、 認知、 こういうった言葉であらわされる行為も必要だ。 今読んでいるドラッカー『マネジメント』の内容と重なる。 作品を作ること自体、 たとえば、 どのような作品を作るかとか、 作品の生産性をあげるとか、 質をあげるとか…これらもマネジメントしなければならないけど、 これだけがマネジメントではないということ。 たとえ個人で活動していても、 作ることのみが目的でない場合(人に見せるなど)は、 マネジメントの概念を理解し、 適用させて行かなければならないのだと思う。

・ドラッカーの本を読んでいても思うけれど、 何かをしようとしたとき、 考えなければならないことが多すぎる。 人は、 意識的に考えなくても、 過去の体験や自らの能力をもとに自分が合っていると思うものを選び出す。 問題はその選んだものが正しいかどうか、 効果が高いかどうかだ。 無意識の選択に後悔がなければそれで良いが、 そうでないなら、 意識的に考えぬかなければならない。 個人的な信念では、 考えたすえの選択に後悔はありえない。 よって、 後悔したくない選択を迫られた場合は考える。 しかし、 考えることは多い。 つまり、 どれを考えるべきか考えないべきか、 常に時間的に迫られているわけだ。 すなわち、 きちんと選択するかどうかも選択しなければならない。

・なーんだ、 やっぱり考えることは多いんじゃないか。 よく考え過ぎと言われるけど、 たぶん足りていないし、 もしかしたら考えるべき対象が間違っていてそう言われるのかもしれない。

・『あぺぽぺ』。 設計をもう一度考えなければならない。 『あぺぽぺ』において、 キャラクターとはどういう存在だろう。 まず、 容姿を持つ。 容姿はスタンプグループデータで構成され、 必要に応じてアニメーションデータを持つ。 それから、 喋る。 そのためにシンプルな台詞データか、 台詞や行動を記述したイベントファイル(脚本)、 もしくは複数人の台詞をまとめた会話データを持つ。 文章にしてみたら難しくなさそうだが、 なぜか作り辛いのは、 データの種類が複数あるからだろう。 容姿で言うと、 スタンプデータかアニメーションか、 という2通りの形式を持つから複雑なのだろう。 同じく「喋る」についても3通りのパターンがあるのが分かる。 これらを組み合わせると、 2通りと3通りだから6通りになり、 どうやらこれで十分に自分の頭はこんがらがってしまうようだ。

・こういうこきは、 まず1通りと1通りで作るのが考えられる。 これでも作れるだろう。 あるいは、 パターンの複雑さを取り除くことも考えられる。 2通りを1通りに、 3通りを1通りに、 まとめられないか、 削れないか、 などを考えていく。 書きながら実際に見直してみます。

・最初に「容姿」はどうだろうか。 スタンプグループデータもアニメーションデータも欲しい形式だ。 スタンプグループデータはスタンプを複数もつことでひとつの体を表し、 アニメーションデータはひとつの体の絵を複数もつ。 では、 まとめるとしたら、 アニメーションデータにスタンプグループを含めるべきだろうか。 反対に、 スタンプグループデータにアニメーションデータを含めるべきだろうか。 どちらでも表現できる。 だから迷ってしまう。 スタンプグループデータの方が柔軟な表現が可能だから、 こちらに含めてしまいたいが、 柔軟というのは難易度が高いという意味でもある。 いったん保留。

・「喋る」方はすぐに答えが見つかった。 「台詞」「脚本」「会話」、 これらすべては「脚本」に含められるので統合する。 「脚本」の実装は「会話」から作れば良さそうだ。 ということで、 少なくても2通りと1通りの組み合わせになった。

・スタンプグループデータと会話の組み合わせはできているが、 まとめたので、 リファクタリングが必要になるだろう。 早く作りたいが、 破綻してはしょうがないので、 地道に作ることにします。

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