2008/12/15

・にんにんさんの新『タルク星の人々 』が公開されたので遊んでみた。 第一印象は、 明らかに『あぺぽぺ』と重なるところがあってショックを受けた。 しかも、 なぜショックだったのかが分からなかった。 そもそも、 『あぺぽぺ』自体が初代『タルク星の人々 』から拝借しているにも関わらずだ。簡単に言うと戦闘のない、ただキャラクターと喋るだけのPRGというゲームだ(もはやゲームとは呼べないだろうが)。 10分ぐらい考えた。 それから推測したのは、 初代『タルク星の人々 』というものがまずあり、 そこに加えた発展的なアイデアが似ていたのだと思う。 そして、 先に世に出されたというのと、 良くできているなあというのがあったようだ。 要するにねたみである。 ただ、 冷静になってみれば、 あまり同じではなかった。 同じなのは、 そのレトロRPGの世界を作り、 喋るキャラクターを置けるということ。 作るのも遊ぶのも簡単にできること。 よくよく思えば、 そのくらいの共通点などはRPGツクールがずっと前からある。 あくまで道具が似ていたというだけだ。 どうやら、 焦りすぎだった。 なかなか思い通りに行かず、 良い結果が出なくて、 慌てているのだろう。 こういうときの自分はとても分かりやすい。

・今後の方向を考えるきっかけになった。 あくまで理想を言うと、 わたしはスタンドアローンな物語の作品を作りたいのだということ。 爆発的なヒット、 利益が目的ではなく、 自分が食べていけるだけの利益があれば良いこと。 その分、 自分のマニアックかもしれない表現に比重を置くこと。 少数の人間に対して要求を満たすものを作りたいこと。 そしてこれらが時代に逆行しているように思えること。 イノベーションとマーケティングを無視していること。 いや、 実は無視していないかもしれないということ。 流通、 広告の部分さえ突破できれば、 ターゲットはもっと少数になるはずだ。 エンターテイメントやアートの世界が一人勝ちの時代に進むとは思えない。 では、 どのようにマネジメントしていくべきか、 できるのか。 まだまだ考え足りない。 クリアでない。

謝辞
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Shirado Masafumi