2008/09/19

・celeの新サイトは、 みんなの意見を聞く段階で一旦停止。 聞くというより、 プレゼンというか、 この途中の過程で他のメンバーに情熱を灯せたかどうかが焦点で、 誰もやる気が起きなければ停止する。 celeは共同作業で行きたいから、 1人で完成させるのは意味が無い。 もちろん、 ここまでの制作が無駄に終わってもだ。 そして、 共同作業で気をつけようと思っているのは、 この段階で無駄に終わったとしても、 あまり悲観しないこと。 やりたくない作業を強制できる環境でもないし、 そもそもする必要がない。 そういう意味では企画の仕事に近いのかもしれない。 大きな違いは、 作業だけで50時間ぐらいかかるところだ。 で、 駄目だった場合、 成果は個人的なスキルには上がるのみ…。

・そう割り切るのは重要だと思われるが、 それでも10回ぐらいやって10回ともこれぞという展開にならないのであれば、 メンバーの目指すものが違うのだろう。 すっぱりあきらめるべきかもしれない。 例えそれまで上手く行っていたとしても。 これはceleに限った話ではない。 例えば、 方向性の違いで解散するバンドもそんなところだろうか。 忙しいのはあまり言い訳にならない。 本当にやりたいならやるだろう。 つまり、 その程度の優先順位でしかなかった、 ということ。 なんとなくだけど、 今回のは達しなかった、 と感じる。

・上の話とリンクしているが、 現在のceleの問題は、 それぞれが社会に組み込まれて、 月に2日相当の時間ですら取るのが困難になったことだろう。 私が組み込まれてからの時間は一番長いが、 少しずつコントロールできるようになったのが3年目以降だったろうか。 それまではほとんどプライベートに力を割けなかった。 大体同じと考えて、 それまでは難しいかもしれない。 その間に、 結婚や出産など様々な転機が訪れる可能性も低くない。

・というわけで、celeはしばらくレスポンス中心。 『アペポペ』の作業に戻る。 プログラミングもあるが、 シナリオもそろそろ固めていかなくては。 普通はシナリオが先。 個人だから順番はどうでも良いのではあるが…。 幸い、 cele制作をしている間に構想がまとまってきた(これまで何度まとまったか分からない)。 同時進行のうまみが感じられました。

・『アペポペ』の物語は断片的なものから、 どんどん構成的なもの(すなわちシナリオ)に近づいている。 人に遊んでもらいたいのだからこれで良い。 受けたら、 コアな方に断片的なものを遊んでもらおう。 これを作るのは簡単だ。 何しろまとめなくて良いのだから。 『タルク星の人々』は別バージョンが存在するが、そういう順番で作られたのかもしれない。

・制作についてのひとりよがりな考え方が、 少しずつではあるが、 自然と修正されてきている。 伝わらないと意味がないのを理解してきた。 それは、 コミュニケーションの量が増えて気がついたことでもある。 私が普通だと思っている感性や考えがこれほど伝わらないとは参った…。 でも、 だから表現したいと思うのだろうね。 今までも潜在的にそう思っていたのは間違いない。 伝わっていないのがはっきり分かるのが怖かったんだ。 多分だけど。 どうも今を美化しすぎている気がしなくもないが…。

・『ルナ2』。 『天外魔境2』の後にプレイ開始してみると、 さくまあきら系譜って感じがすごくする。 師匠の存在はすごく大きいよなあ。 なわばりみたいなものも感じた。 『ルナ2』は違うけど、 『天外魔境2』とか『桃太郎伝説』とか、 和風テイストはこのラインが押さえているだろう。 和風RPGで切り込むなら意識せざるを得ない。 神々をごった煮で使うなら『女神転生』であろうし。 ゲームである限り、どこの世界にも先行者はいる。

謝辞
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Shirado Masafumi