2008/11/23

・新しい人と出会うのは新らしい血をすすったような気持ち。 それが老若男女の誰であったとしても、 会話だけであったとしても。

・普段ぼんやりと考えていた程度の内容が、 突然明確な言葉となって口から出てくる。 優れた会話だったと思うのはこういうときで、 考えるだけでは足りないと思うときでもある。 まだメカニズムが分からないので、 驚きでしかない。

・文章と口語のコミュニケーションの違いは、 即時性だと思う。 文章は同じ説明を気の済むまで眺められる。 口頭はその場で修正ができる。 文章はリピート可能で、 口頭はリトライが可能だ。 そう認識しだしてからは、 口頭は間違いを恐れずに直感を重視したいと思うようになってきている。 回りくどい言い方はせずに、 そのものを直に伝えるようにしている。 露骨過ぎて角が立つことはもちろんあるし、 実際に不穏な空気が流れる場合もあるが、 それでもなんとなくあいまいに伝わるまずさよりは勝っていると思う。 ただでさえ、 コミュニケーションは複雑で伝わりにくいものなのだから、 それをさらにオブラートに包んでどうする、 と思っています。 誰にでも使える方法じゃないけどね。 特に日本はそうなのかな(海外を知らないので噂レベルの推測ですが)。

・それに、 曖昧な表現を選ぶたびに、 思考さえも曖昧に浸されていく気がする。 末期になると、 もはや何一つはっきりとした考えを保有していない。 分かってて答えないでいるつもりが、 本当に答えられなくなってしまう。 とても怖い事態ではないだろうか。 わたしはとても恐れる。 それに比べたら人とぶつかることのひとつやふたつが何だというのか。

謝辞
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Shirado Masafumi