2010/06/23

・今週は製作中のウェブアプリを動作させる環境の設定をしていた。これが結構大変な作業だった。ゲームソフトを動かすのにゲーム機が必要なように、ウェブアプリという以上、ウェブを動作させるコンピュータが必要だ。それはサーバマシンと呼ばれる。ゲームソフト開発と異なるのは、ソフトを動かすためにハード側の構築や設定も必要になってくるという点だ。任天堂DSならDSのソフトが動けば良いだけだからソフトを動かすのに必要なハード側の設定は済んでいるけれど、サーバマシンはウェブを動作させる以外の用途にも使えるので素の状態では何も入っていない。ただのコンピュータである。そういう意味では、パソコンとサーバマシンは何の違いもない。実際、私がウェブサーバに使うために買ったのは、ノートパソコンである。エクセルやワードを入れればそれこそパソコンだし、ウェブサーバのソフトを入れればサーバマシンになる。あまり知識が無い人にも伝わるようにと少し冗長に書いてみたが、例えば私の両親―ホームページやデジカメの画像を見るくらいにしか使わない―はこの文章を読んでなるほどと思えるだろうか?

・上の文章は、私の理解も確認しながら書いている。それを知らない人に説明できるようになって始めて理解したと言えるからだ。実際、2週間前、いや1週間前の私ならここまで説明できなかったはずだ。理解をできるだけ効率よく進める為に1週間で、調べる、手を動かす、説明する、のプロセスを一通り行ってみました。個人で制作するようになって学ぶことが明らかに増えたので、できるだけ早く確かに学ぶ必要がある。成果と理解をセットにして日々を過していく必要がある。

・『あぺぽぺ』はしばらく停滞気味だが、完成させる力が無いと言うことで、完成させる模索をしている。たいていは手を動かし続ければ完成に近づいていくのだが、『あぺぽぺ』はそうは行かなかった。複雑になって遠のいてしまったように思える。そこで、できるだけ『あぺぽぺ』を細かくわけ、ひとつずつ完成させようと考えています。小さな作品の集合体を作っていく。

・ウェブアプリの作業の気分転換にそんなことをぼんやり考えていたら、ひとつの表現に関するアイデアとひとつの発見があった。アイデアの方は単純かつ実験的なので形にして見せたい。発見の方は昔話の本を読んでいたときにあった。昔話の特徴について書かれている本を読んでいると、『あぺぽぺ』の話や表現が、かなり昔話の特徴と一致しているのだ。これはとても驚く発見だった。小さい頃から昔話は好きだったから、無意識のうちに反映されていたのかもしれない。少なくても今は『あぺぽぺ』の入り口が昔話の表現であると確信している。希望があった。

・’自らの意志で作る力’の向上が今の私にもっとも必要なことだ。

謝辞
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Shirado Masafumi