2013/11/15

・3週間ぶりの日記は、慣れない場所に下書きをしている。ノートパソコンをWindows8にした時にかつてのデータを別のハードディスクに移したため、ノートの紙が(空のテキストファイルだが)なくなってしまったのだ。普段とは違う場所に書いていることで、書く内容や文の調子が変わってくるだろうか。変な感じはしています。

・間が空いた間も、好きなものを探して調べるという作業をしています。『がいこつ』『シルクエ』と作ってきて、次はもっと踏み込んだものを作ってみたい。しかし、何をどう踏み込めば良いのやら空中をつかむよう。自分で納得がいくものを作りたいんだとは思っています。とても個人的です。どうすれば納得いくのかがまだはっきりはしていないのですが、単純に自分が好きなものを作品に詰め込めたら、作品中の好きなものの密度を高められたら、より納得できるのではないか。これほど単純だけどそれがまだできていないなと痛感させられるのは、自分が何が好きかをよくわかっていないことです。

・たぶん、早熟で成果をだしているアーティストと呼ばれるような人たちの中には、好き嫌いが激しくて、それゆえに自分の好きなものを表現できるのだと思う。時期はおぼろげですが、少なくても1年以上前にはそんな風に考えて、自分の好みを探ろうとしてきたけれど、ここにきて調査が加速してきている感じがします。そう思いながら、遊んだり読んだりするようになってきています。

・すると、以前よりグルメになってきました。好きや嫌い、面白いやつまらないを判定するようになった。以前はあまりなかったか、意識していなかった感覚です。それで思ったのは、よくできているけど、嫌いだったりつまらないものがあるんだなあということ。縦軸をクオリティの高低、横軸を好き嫌いであらわしたグラフで考えたときの第2象限に入るものです。トータルでは同じぐらいでクオリティと好きの値が逆になった作品のほうが自分は満足度が高いのですが、(当たり前といえば当たり前なのですが)プロの作ったものでも第2象限に入るものがけっこう多い。ここに入る作品は、技術を学ぶのにはちょうどいいですが、もっぱら第1象限と第4象限から好きなものを探っていこうと思っています。

・簡単にまとめると、作品の内訳をできるだけ多く自分の好きなもので構成することが、(個性とまではまだ言わないでおくけど)自分らしい作品であって、より踏み込んだ作品かもなあと、初冬の深夜の静けさのなかで書きながら整理できました。

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Shirado Masafumi