2011/11/02

・一週間ぐらい前から、お話を書くモードになっています。お話を書くのはまだ上手ではないので、インプットを多めに取りながら甘い目標設定をしている。1日2時間はお話を書く、どこかの時間帯で―という目標。設定などを考えるのは随時。こんな感じの取り決めが三日ぐらい前に固まってきた。

・小説が書けない、という状況は、自分の創造力を過信していることかと思った。今までお話を幾度となく書こうとして、少し書けたり、書けなかったりしてきた。振り返ってみて、お話を書く瞬間に創造力が発揮されるのを期待していたし、それができない時点で一旦あきらめていた。お話に限った話ではなく、近頃の自分の取り組み全体に言えるアプローチとして、小さく簡単にできるようにする、というのがある。その方が今のところ生産性が期待できるし、気持ちよくレベルアップできる。

・お話に関しても、小さく簡単に書けないか?ということを調べたり考えたりした。その結果、1.短編を書く 2.好きな物を好きな場面から書く 3.無理をしない(書く楽しさを味わう) 4.好きなものをたっぷり摂取する、といった方針を得た。書籍やネットの情報の参考にした他、自身のプログラミングの経験で補強した。

・プログラミングを楽しく集中して書ける条件が、ある程度はそのままお話を書くことにも適用できる気がした。プログラミングだって思い通りに書けるときは本当に楽しい。その条件は何かと考えると、ある程度の経験や知識がいる。快適な作業環境がいる。そしてこれからプログラミングするものに対する十分な予備知識や設計、イメージがいる。そして先立つものとして、それを書きたい、動かしたいと思う気持ち。もちろん心身が健康であること。お話にも多く当てはまりはしないだろうか?逆にこれら無しで、なんとなく書いたり、当たって砕けろ、みたいな気持ちでぶつかったら、文字通り当たって砕ける。波みたいだ。

・ちょっと回り道したなと思ったのは、何かひとつの分野がある程度できるようになったことで、自分が全体的に万能になったと錯覚したことだ。それでお話を書くときに初心から始めるのを怠ってしまった。急がば回れとは言うが、この件に関しては本当にそうだった。スポーツ選手がフォームを何度も繰り返してものにしていくような、地道な作業が必要なのだ。もちろんセンスがあるならば、ある程度はすっとばして構わないのだろうが、挫折感があるのならセンスなどと言っている場合ではない。その地道な段階を楽しく超えるための個人的なトレーニングメニューが上記の4つです。

・いきなり机を前にしてお話が創造されるのを期待されずに、あらかじめ知識やイメージをたっぷりと吸収し、時間をたっぷりと使って頭の中で想像しておく。布団にくるまって設定や場面を妄想する。ある程度溜まったと思ったら、この下ごしらえを持ちこんで机に向かう。頭に想像が浮かんだら、その範囲で創造していく。想像できたものを書き写していくだけだ。その瞬間に想像が創造になる。あるいはこれが執筆という行為そのものかもしれない。興奮は少し薄れるかもしれないが、それでも想像に対してよい言葉やフレーズが当てはめられたら楽しい。想像に適当な言葉がつけられないなら、辞書を捲ったり試しに書いたりして感触を確かめる。想像がMPみたいな感じで消費されていく。尽きたら、そこでおしまい。宿に入るなり、好きな本やゲームを楽しんで回復させる。そうやって取り組めば、少なくても書ける。面白いものかは別にして。そういう段階があっても良いのではないか!

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Shirado Masafumi