2007/11/09

府中に行く。 競馬場ではない。 シューマイさんの計画でサントリーのビール工場、 卸市場、 郷土の森博物館に行く。 月並みな言い方が悔しいが、 どれも貴重な体験だった。 プラネタリウム越しに宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」に触れてみるとすごい才能を感じた。 想像力の桁が違う。 普遍性があるのだろう。 今でも人気があるのはうなずける。 作品に目頭が熱くなったのはどれくらいぶりか。

目頭が熱くなったのはもうひとつあった。 郷土の森博物館に保存されている日本家屋だ。 一昔前の木製の家だが、 この静けさ、 深さはなんだ。 寝っころがって空を見上げているときのような、 宇宙のスケールを感じているときのような、 自身と風景との同化があった。 言葉ではこの感覚のすべてを説明できない。 いな、 ほとんど説明できそうもない。 しかし表現したいと思わせる。 ただ直感したのは、 わたしはこの家、 空間でもっとも集中力を発揮するだろうということ。 どうしても手にいれたいものが一つ増えた。

どうしても手にいれたいものと言えば、 業務用マヨネーズが手に入った。 卸市場万歳。 横浜に着てから一度も売っているのを見なかった。 つまりかれこれ5年近く探した。 生き別れの兄弟に出会えた喜び。