2009/05/07

・この7日間、日記を断片すら書いていなかった。いままでと比べて特別に忙しいわけではないはずだが…。日記以外には結構書いている。メール、メモ、プログラムなど。

・『あぺぽぺ』を手伝ってくれている仲間のことをもっと知りたい、交換できるものを交換したいと思って、この1週間は仲間の展示やライブに顔を出した。3人が3様の表情、感性、思考、可能性を見せてくれた。深度をあらためて感じた。だからまだ、もっと、求めたい。掘りたい。交わりたい。よじ登りたい。つたいたい。這いたいし。見ていたい。考えていたい。彼らと私のすべてを結晶化して『あぺぽぺ』という器に閉じ込めてしまいたい。しばらく、この3人以外と接触したくない気持ちがどこかにある。実際はそこまで独占できないし、そもそも生きていけないのだが。

・時間を大量に確保できるのは約1ヶ月先になる。それまでにしておくべきことはなんだろうか。そう、そのときに何を作るかを決めておくべきだ。『あぺぽぺ』の中心的な姿形ついて考える毎日だ。泊まりに行ったり、泊まりに着てもらったりで、少し無理をしたのもあるが、眠れなくても布団に入って、疲れを取るのと、純粋に考える時間、頭の中で想像を泳がせる時間を多めにとるようにしている。そうすると、『あぺぽぺ』の副産物的なアイデアがたくさん浮かんでしまった。ジャンルで言うと、RPGやアクション、レースです。いつか作ってみたいアイデアだけど、それらは『あぺぽぺ』そのものではない。そのものはおそらく、紙芝居、小説、舞台、といったゲーム性がほとんどないものだ。さて、何もないのだから、粛々と世界を作り続ければ良いのかもしれないが、何かまだ足りていない気がしている。まだ娯楽にするのか、芸術にするのかで迷っているのかもしれない。100%偏るのは有り得ないから、とにかく言葉を綴っていくのも解のひとつだろう。呑気と言うか、悠長だ。同じ意味の言葉を2つ並べてしまった。そんな自分の態度に驚き呆れる。それでもまだ、制作を手伝ってくれる仲間の作業をサポートしつつ、会話し、感性を交換し、出来あがってくるものを観察し、そして考え続けていれば、やがて世界の骨格、すなわち作るべきものが突然にその形を現してくれるのではないかと、思っている。それが目に見えないものを主題に掲げる、『あぺぽぺ』の正しい作り方なのではないだろうか。