2011/07/25

・会社を辞める前にやっておくべきだったことがまだまだ沸いて出てくる(モットモ僕には今でしかできなかったろうが)。その一つが、僕は作るのが下手だと分かってきたことだ。悲観ではなく、発見の気持ちです。まだ完璧には分かっていないので、気を抜かないようにします。

・下手っていうのはどういうことか。言い当てているかは分からないが、勢いで気分よく作っていくと途中で綻びがでてつまずいてしまうし、かといってしっかり構築して練り上げてから作ろうとするととても時間がかかってしまう。大雑把な2つのアプローチがどちらもうまくいかない。これを指して下手だと言っています。

・作るのが下手ということと、完成したものの良し悪しはまた別の話だ。僕は、ゲームに関しては、まだ両方ともうまく行っていない。NINMARIはある程度満足しているが、世の中の反応はあまり良くないから、あと100個ぐらい作らなければならない。それで全部芳しくなかったら諦めるかもしれないし、諦めないかもしれない。それくらいの数は作ってみたい。そのうちゲームと呼べるものは8割ぐらいにはなるだろうか。

・100。そういうことか!今後の目標がすっと立ち現れた気がした。

・100個作るという目標は、ずっと頭にあった、”大作かつ多作”という指針が具体的な数値になったものだと、書きながら思った。

・一方、目的は、作る過程に対して、あるいは作った成果に対して、納得がいくことだ。結局、納得のいかなさをなんとかすることが、僕の生き方のありようなのかもしれない。

・100個作るという目標が見えてくると、とるべき考え方や行動が晴れていく気がした。では戦略と戦術といった言葉を使ってみたくなる局面だ。そこで手始めに、正しい使い分けかは分からないけど、100作る全体を戦略、そのうち1つを作るのを戦術として考える。

・まずは戦略だ。実はこれはもう浮かんでいた。2つあって、ひとつは”短編”だ。100作るのだとしたら、今までの行動から導き出されるひとつのキーワードが短編だった。もっとも、これはインスピレーションではなくて、色んな人の指摘や作品を見て、少しずつ判断し近づいていったものだ。僕には、短編が良いし、短編しか作れない。好き嫌いではない。長編は短編から生まれればいい。

・もう一つは、コンセプトを始めとした下ごしらえを大事にすることだ。なんとなく作ってはいけない。2、3なら作れるだろうが、それでおしまいだ。100ならいけない。ゲームを完成させるという、作った成果も喉から手が出るほどほしいが、過程を向上させないと長く現役ではいられないだろう。

・さて次は戦術だが、8月に1つは短編を出す。これが戦術目標だ。10分で遊べるものでも良いだろう。コンセプトが実現できれば、長さは問わない。できるだけ簡単に実現できる計画を作って実行すること。これが戦術だ。

・というわけで、7月はそういう整理をした月ということにしよう。こんなところを右往左往するのが個人制作の醍醐味なのかもしれない。