2007/12/08

仕事。 手抜き仕事は良くないと実感した日。 また、 手を抜かないで良かったと思えた日でもあった。 藤澤さんの本でいう「からっぽやみの大仕事」。 後輩にうまく教えたい。 チーム全体で、 プロジェクト全体で良い仕事をしたいと思うようになった。

電気のばちばちする音がした。 それから少しして、 布団を敷く場所のフローリングに2センチ四方ぐらいの茶色い紙切れが立っていた。 昆虫のシルエットだが、 ごきぶりがこんなに薄いわけはない。 はて、 こんなごみはあったかと見てみると蝶だった。 こんなえさのない部屋に紛れ込んでしまったか。

動かないので外に放してやろうと思い捕まえようとしたらあっさり捕まえてしまった。 外にひょっこり置いてみると地面にしがみついて動かない。 電気に近づいて体を痛めたのかもしれない。 あるいは冬眠の時期か。 それとも死期か。 いずれにせよ、 長く生き延びれないのではと感じた。

再び蝶を部屋に戻した。 どうせ生きれないならこの部屋で過ごすと良い。 少しは温かい。 私の判断ではあるが、 昆虫はそれなりにたくさん接したから生きるか死ぬかぐらいは分かる。 来客としては十分に歓迎だ。 部屋に置いても動かない。 それをいいことに、 まじまじと見る。

この茶色い、 ところどころに羽に丸模様が描かれた蝶の名を思い出そうとして最初に浮かんだのはジャノメチョウだったが、 サイトで見ると違っていた。 シジミチョウという単語を次に思い出しまた調べてみると、 こちらは種類が多く、 いくぶん似ている種もあった。 オスとメスで派手さが異なると記憶しているから、 そうかもしれない。 もしかすると蝶ではなく、 蛾かもしれないが、 蝶でも蛾でも問題はない。 日本に毒蛾はいなかったはずだ(と、 思って調べたらわずかだがいた)。 つまり美しかった。 細いが丸みもしっかりと帯びていて、 セクシーで優雅だ。 王朝風のベッドにカーテンがついて個室になっているところに普段は顔を隠している王女様を直接覗いているような気持ちになった。

昆虫とはかくも精巧な体をしている。 デジタルカメラを手にしていた。 ひとつの被写体に夢中になった。

私事。 今日は2時間。 来客の影響もあり開始が深夜1時過ぎに。 描画した文字を動かした。 夜更かしと言えるかもしれない。 日記も短めにしようと思ったが、 来客のことをどうしても詳細に書きたいと思って書いたら長くなった。 明日の朝には倒れているかもしれない。